
お取り寄せの達人のオススメ!
岩住ゆうこさん(株式会社Her Style 代表)
こだわりの6ヶ条が生み出す、藁香る生かつおのタタキ
「お母様」と呼んで私を慕ってくれる友人のHくんが「僕が日本一だと思ってる、かつおのタタキを食べてみてください!」と言って送ってくれた山本鮮魚店のかつおのタタキ。本日ご紹介するこの商品は、友人が言ったように今まで食べてきたかつおのタタキの味わいを覆すほど美味しいものでした。
高知県中土佐町にある久礼大正町市場は、明治の頃に漁師のおかみさんたちが小さな商いを始めたことから続く、歴史ある港の台所です。今も地元の人の暮らしがそのまま残っています。
その市場で店を構えるのが、 山本鮮魚店。真面目な仕入れと誠実な仕事ぶりで、地元の人たちから信頼を得てこられました。
そこから生まれる「藁焼きかつおのタタキ」。素直に“おいしい”と思えるまっすぐな味です。ひと口食べると、藁の香りとかつおの旨みがふわっと広がり、高知の海風がそのまま届いたような気持ちになります。
日本一の藁焼きタタキを提供したいという山本鮮魚店には、こだわりの6ヶ条があるそうです。
まずは 「鮮度抜群の一本釣りかつお」。店主の山本さんは毎朝久礼漁港に出向き、その日に水揚げされた一本釣りのかつおだけを選びます。速く、丁寧に、目利きの力で“今日いちばん”を見極める。ここがすべての始まりです。
次に大切にしているのが「さばいてみて身質の良いものだけを使う」という厳選。数匹~数十匹に一匹、身質が良くないかつおが混ざることがありますが、山本鮮魚店ではそういった個体は一切使いません。「使わない」という選択こそ、最高の味を守るための大事な仕事です。
そして山本鮮魚店の象徴と言っていいのが、「藁への徹底したこだわり」。契約している地元農家とともに、藁の収穫から天日干しまで自分たちで行い、香りが最も良い状態を保ちます。
さらに最大の特徴は、混ぜ物一切なしの100%藁だけで焼き上げた独自製法の「燻し焼き」。炎ではなく“煙で焼く”イメージで、一気に表面を炙り、中はしっとりレアのまま。藁の香りをしっかりまとったかつおは、口に入れた瞬間ふわっと広がり、思わず目を閉じたくなるほどやさしい味です。
焼き上がったあとは、余分な水分を拭き取り、香ばしさと鮮度をそのまま閉じ込めるように真空パック。作業のひとつひとつが、かつおを大切に扱う気持ちで満ちています。
最後に仕上げとして添えられるのが、山本さんが数年をかけて作り上げた「タタキと相性抜群の手作りタレ」。藁焼きの香り、かつお本来の旨みをふんわりまとめてくれる、ほんのり甘さを感じる優しい味わいです。
藁焼きの香り、かつおの旨味、薬味、タレの味わいが相乗効果で口の中で最高潮に達します。派手ではないけれど、まっすぐで、素直で、誠実。そんな山本鮮魚店の「生かつおの藁焼きタタキ」は、どなたかに贈っても、自分自身のためにも、そっと心に残る特別なひと皿になります。
高知の海と、人の手の温度がつくる味。そのぬくもりを、ぜひ一度味わってみてください。
【編集部注】
冬季はシーズンオフのため販売がされていません。詳しくは販売ページをご確認ください。

岩住ゆうこさん(株式会社Her Style 代表)
美味しいものが大好きで、ブログやネットで活動する傍ら、芦屋にて、カップケーキと焼き菓子のお店 「petit bisou 芦屋」をオープン。
現在は、不動産のお仕事をメインにしつつ、次女と一緒に、ホームページ制作会社「Her Style」を立ち上げ、活動中。関西・東京行ったり来たりしています。
