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嶋啓祐さん(フードビジネスデザイナー)

お酢の概念ががらっと変わった!山形のコク深い熟成リンゴ酢

 りんご酢お取り寄せセット

これまではお酢というと和え物やピクルスなどの仕込み、ドレッシングの材料などに特段その品質に意識することなく使い続け、のほほんと過ごしてきた私。そして、お酢は「なんとなく身体に良さそう……」と、なんとなくただそれだけで調理に使い続けていたのです。

しかし。

友人の勧めでこの「壽屋寿香蔵(ことぶきやじゅこうぐら)」のりんご酢を手にした時から「なんとなくお酢を」という概念がガラッと変わってしまったのですよ。香りとコク、そして後味に残る旨味が全く違う!

ちょっと待てよ、と、これまで使っていたものを見てみると醸造酢のほかにずいぶんといろんなものが入っているではありませんか(良い悪いはともかく)。中には醸造用アルコールが添加されているものも。要は「旨味」が人工的に作られているわけですね。

壽屋のりんご酢の原材料は地元山形産のりんごのみ。それをそれぞれ3年と10年熟成させて醸造しています。これまで使っていたりんご酢と比較してみると酸味がまろやかでコクが明らかに違います。壽屋では他製品と比べて、食後の血糖値上昇が抑えられたり、糖尿病の予防につながる可能性があるということを、山形県工業技術センター食品醸造技術部をはじめとした公的機関とともに検証しているほどなのです。

さて、このお酢をどう使うかなのですが、一番簡単なのは「炭酸水割り」ですね。りんごの爽やかさと締まった酸の旨味が広がり、すいすい飲めちゃいます。炭酸水10に対してりんご酢1くらいが飲みやすいと思います。今年の暑い夏はこれで乗り切れたかな、と思うほど体調がよかったと思っています。

次にピクルスですね。ニンジンやセロリ、蕪、キュウリなどをタッパーに入れて、りんご酢50、水50の半々で一日冷蔵庫で寝かすと、味の締まったピクルスの出来上がり。白ワインや清酒のつまみとしてとても重宝しています。

ドレッシングもおススメです。りんご酢とオリーブオイルを1:2で合わせて胡椒で風味を加えて出来上がり。卵の黄身を入れて混ぜ合わせるとさらに味わいが深くなります。りんご酢でサラダが一気にグレードアップすること間違いなしです。

壽屋寿香蔵に並ぶ商品はどれも素朴なものばかり。歴史ある作り手と地元素材をナチュラルな形で商品化していく姿勢に食の正しさがどこにあるのかを改めて考えさせられます。

企業理念として、「食品の備えるべき四条件」と「食品に携わる者の四原則」が掲げられています。そのなかに見つけた「ごまかしのないこと」と「加工段階の純正」。食べる側である自分にも刺さる言葉でありました。

嶋啓祐さん(フードビジネスデザイナー)

全国の食材や加工品をPRするフードビジネスデザイナー。自然、風土、生産者、素材、そして料理人とその先にいる顧客、食に関わるすべての方が幸せになるような「フードデザインによる地方創生」を仕事にしている。おとりよせの達人ほか、02年よりオールアバウトにてフレンチガイド、ぐるなびのippinキュレーターを務める。北海道出身。

[ウェブサイト] All About フレンチガイド
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