
お取り寄せの達人のオススメ!
加藤ちえさん(WEBライター)
まるで本物!バラの花束のように美しい和三盆だんごセット
朝晩の空気が冷たくなってきて、温かいお茶が恋しくなり始めた頃に取り寄せたのが、徳島・服部製糖所の和三盆花団子「香凛(かりん)」でした。
箱を開けると、やさしい薄紅や生成り色のお団子が串に並び、華やかさと品があって、見ているだけで、心がパッと明るくなります。
7歳の孫娘は、箱を開けて見せると「かわいい!!何これ?!」と目をキラキラと輝かせました。「お団子だよ」と伝えても信じられない様子だったので、お皿に盛って出すと、恐る恐る一口かじり「お団子だ!やわらかい!」と目を丸くしました。
この和三盆花団子を作る服部製糖所さんは、徳島県阿波市にある老舗の製糖所。今も「竹糖(ちくとう)」という在来種のさとうきびを使い、栽培からから製糖までを手作業で行っていらしゃいます。
竹糖は年に一度しか収穫できず、育てるのも扱うのも難しい品種ですが、その分だけ甘みがやわらかく、香りが清らかなんだそう。服部製糖所ではこの竹糖だけを原料に、江戸時代から受け継がれる製法で和三盆を作り続けているんだとか。
また、お団子は厳選した国産米粉使用。色とりどりの鮮やかなお花は無添加無着色。合成着色料等は使用していないというから驚きです。子供に与えても安心ですね。
孫娘はお団子が大好き。手で持って手軽に一人で食べられるのも気に入っているようです。自分も子どものころ、家族と一緒に季節のお菓子やお茶の時間を過ごした記憶がよみがえりました。香ばしいお茶の香りと、和三盆のまろやかな甘さが重なって、その頃は気づいていなかったけれど、穏やかな時間を過ごすことは、幸せだったなと感じました。
この花団子は、お茶会やおもたせにもぴったりです。ひと串ずつ上品に並んだ姿が愛らしく、年齢を問わず喜ばれるお菓子。お皿に出せば自然と、ビジュアルに驚きを隠せない声や、「どこで買えるの?」と、話題がどんどん広がり、気づけば全員の笑顔がこぼれています。
安全で、甘すぎず、見た目にも優しく、確かに心に残るおいしさ。まさに「人と人をつなぐお菓子」という言葉がぴったりです。そんな静かな幸福をそっと届けてくれる、私のとっておきの逸品となりましたので、興味のある方はぜひお試しください。

加藤ちえさん(WEBライター)
海外通販好きが嵩じてインターネットを始めたところ、国内のオンラインショッピングのフリークにも。オンラインショッピングマガジン「LATENTION」の編集長を経て、現在はWEBや雑誌のライティングのほか、企業系メルマガも多数執筆。コミュニティサイトの運営、ショップコンサルも手がける。
