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早乙女孝子さん(薬膳料理研究家)

ごはんが止まらない!老舗味噌店が作る「たまり漬けの素」

 たまり漬けの素 720ml

まだ暑さが残る秋の初め頃。何年かぶりに実家の母が我が家に遊びに来てくれました。手作りのお総菜から、地元の名産品、子どもたちへの本やおもちゃなど、素敵なものをたくさん持ってきてくれたのですが、その中で私が「懐かしいっ!」と声に出して喜んだのが、母手作りのたまり漬けでした。

「たまり」とは味噌を作る時にでる上澄みのことです。たまりに調味料を加えて調味液を作り、大根やキュウリなどの野菜を漬けたものが「たまり漬け」です。

今回記事を書くにあたり調べたところ、栃木県特有の漬物とあり驚きました。どおりで栃木県以外では見かけないはずです。醤油ベースの甘辛味の漬物はほかにもありますが、コクがあってまろやかで、甘みがくどくなく、ほかにはないたまり漬けならではの独特の風味が美味しいんです。

母が作るたまり漬けには、きゅうり、大根、ナスなどの野菜に加えて、これでもかというくらいたっぷりのショウガ、しその実、みょうがが入っているので、市販品よりもパンチが効いたたまり漬けになっています。久々に食べた懐かしさからか、食べ終えてからも当分忘れられず。自分で作ってみようと思い、たまり漬けの素を探してみると、ようやく見つけたのがこちらでした。

今回ご紹介するたまり漬けの素を作られている小野口商店さんは、国産原料を昔ながらの製法で作られている味噌が人気のお店です。たまり漬けの素は、その人気の味噌の作成工程で出るたまりで作られています。

到着して、さっそくたまり漬けを作ってみました。大根、キュウリ、ナスを食べやすい大きさの薄切りにし、薬味になるみょうが、しょうがは細切りにします。塩もみがスタンダードのようですが、我が家では熱湯でサッとゆでて冷まします。ぎゅっと水気を絞った具とたまり漬けの素を密閉容器に入れ、冷蔵庫でひと晩おいたくらいからが食べごろです。

とっても簡単にたまり漬けが作れてしまいました。自分の好きな材料で作れるのが手作りの良いところ。しその実が手に入る時期にまた作ってみようと思います。

甘めの濃く深い醤油味なので、醤油代わりに使ってもおいしいとのこと。タマゴかけご飯にタラリとかけてみたのですが、確かに絶妙な甘みとコクがタマゴに合いました。焼きおにぎりにしてもおいしかったです。

ぜひ一家に一本。よりごはんがおいしくなり、止まらなくなりますよ。

早乙女孝子さん(薬膳料理研究家)

栃木県出身。自身の体調不良をきっかけに東洋医学と出会い、北京中医薬大学日本校で薬膳を学び、国際中医薬膳師に。「薬食同源」の本場中国に留学し薬膳やベジタリアン中国料理等を習得。帰国後、広告・雑誌・ラジオを中心に薬膳料理や健康&美容アドバイスを行う。身近な食材を利用した「毎日食べたい薬膳料理」が好評で、著書『冷え知らずのしょうがレシピ』(PHP研究所)等がある。

[ウェブサイト] まいにち、薬膳料理生活
「漢方の知恵を毎日の食卓に いつもの食材効能&レシピ帖」
※本ページにはプロモーションが含まれています

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