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スイーツなかのさん(スイーツ芸人)
スペイン料理の重鎮のお墨付き。母への思いと希望から生まれた小豆島発の「ポルボロン」
よろスィーツ!スイーツ芸人のスイーツなかのです。
今回、ご紹介するのは、ポルボロンというお菓子。手がけるのは、「島の四季梱包」の料理家・岡田依里さんです。
岡田さんとポルボロンの出会いは、お母さまが病に倒れたことがきっかけでした。2020年4月、香川に住むお母さまが脳内出血で倒れ、病院に運ばれました。一命は取り留めたものの、当時はコロナ禍ということもあり、面会は難しく、家族にとって辛い日々が続くことに。
最初は話すこともできなかったそうですが、少しづつ言語が出てくるようになり、電話をとることができるようになりました。岡田さんは東京で生活されているので、お母さまがほしいものを電話で聞いて、お父さまから差し入れを渡してもらうことが、遠く離れた岡田さんの精一杯できること。
ある日、いつものようにほしいものを聞くと、電話越しにこんなことを話されたそうです。
「キウイと黒豆とカボチャと…… 希望」
希望。この言葉をきっかけに、岡田さんはポルボロンと出会うことになります。
ポルボロンは、“幸せを呼ぶお菓子”、“願いが叶うお菓子”と言われている、スペインの伝統菓子。お母さまの“希望”になるお菓子を届けたいと思い、この日から、岡田さんがポルボロンと向き合う日々が始まりました。
「作るなら本物のポルボロンを作りたい」
その思いを胸に、理想の味を追求していき、一番こだわったのが食感。本場スペインのポルボロンよりも、日本らしく繊細に仕上げるため、三谷製糖の最高級和三盆は欠かせない存在でした。
製法も妥協せず、フライパンで小麦粉とアーモンドプードルをじっくりと炒ってグルテンを飛ばし、何度もふるいにかけるなど手間ひまかけたつくり。試行錯誤を重ねながら辿り着いた、岡田さんのポルボロン。
スペイン料理の重鎮であり、小笠原伯爵邸の初代総料理長のホセ・バラオナ・ビニュス氏に試食をお願いしたところ、「これは本物です」とお墨付きをもらいました。
一方、お母さまは退院後に、岡田さんのお姉さまが住む小豆島に移住し、介護を受けながら暮らす生活に。岡田さんも東京から小豆島に通うことが増えていきましたが、その日々の中で島の食材の豊かさに気づき、小豆島の素材を生かした「瀬戸内ポルボロン」が完成しました。
島の醤油を使ったフレーバーなど、多種多様なポルボロンを手がけていますが、ぼくが強く惹かれたのは、チョコレートを使った「ノワール」というセット。“カカオ”と“ショコラ塩レモン”の二種があり、テクスチャーの異なる黒いポルボロンが、市松模様で詰め合わせになっています。
カカオのポルボロンは、カカオの風味を生かした大人の味わいで、和三盆の甘さとチョコレートの一体感がたまりません。ショコラ塩レモンは、塩レモンのポルボロンをチョコレートで包んだもので、爽やかな酸味をアクセントに、心地よいあまじょっぱさが口にひろがります。
瀬戸内産の塩や、小豆島の山でとれたレモンを使っているのも素敵なところで、レモンにいたっては岡田さん自らが山へ入り、猿に怯えながら収穫したもの。次回食べるときは、そのありがたみを感じようと誓いました。
現在、岡田さんは、小豆島の古民家の横に小さな工房を設け、毎月ご両親に会いながら、ポルボロンを作りに行かれています。
パッケージには、手書きのナンバリングが入るのですが、左半身麻痺のお母さまも、右手で一生懸命ペンを持ちながら参加されているそう。
母の希望になったポルボロンは、親子のポルボロンになり、小豆島からたくさんの人においしさを届けています。
【編集部注】
この商品は、前月21日~当月15日まで予約購入が可能で、当月20日に発送されます(月に一度、発送される商品です)。
ただし2月発送分につきましては、1月22日から2月8日まで予約購入が可能で、2月10日に発送されます。
詳しくはショップの販売ページをご確認ください。

スイーツなかのさん(スイーツ芸人)
東京都立川市生まれ。早稲田大学卒業後、吉本興業に所属。子どもの頃から好きだったお菓子を独学で勉強し、唯一無二のスイーツ芸人として活動をはじめる。10年間吉本で活動後、特注のパンケーキハットをトレードマークに幅広く活躍中。
老舗からコンビニまで多ジャンルの和洋菓子を一万種類以上食べ歩き、その確かな知識と情報で「林先生の初耳学」「メレンゲの気持ち」「スクール革命」など多数テレビ番組に出演。西武渋谷店では自ら企画した催事「奥渋ギフト」を開催、行政と取り組んだ監修商品を発売するなど、幅広いシーンで活動している。
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