但馬牛　牛肉ちりめん
京のごちそう三味洪庵

商品は桐箱に入っていて大変高級感があります。
パッケージも無駄な表記が無く中身で勝負！といった感が伝わってきました。
この商品は間違いなく白いご飯が一番合う！と思い、いつもより高いお米を用意していざ、食卓へ。

瓶を開けると更にアルミ蓋が被せられていました。風味を逃がさないよう、完全密封されています。
内蓋を取ってみると、甘い香りがほんのり漂ってくるような上品な匂いです。
牛肉もたっぷりと入っていて、見ているだけでよだれが溢れてきます。

先ずは素材をダイレクトに味わうため、スプーンでひとすくい。
但馬牛の甘みを感じつつ、ふわっとしたちりめんが優しく、そして山椒のピリッとした香りが鼻を抜けていきます。
味付けはシンプルなのに奥深く、噛めば噛むほどに凝縮された甘みが湧き出てくるようでした。表面上の味付けは濃いわけではないのに、いつまでも味が染み出てくるのは但馬牛の旨味なのでしょうか。
きっと、素材の良さはもちろん、それを存分に活かす炊き方があるのでしょう。
単純な味付けのようで家庭では決して真似出来ないクオリティです。

そして心待ちにしていたオン・ザ・白米！これが合わないわけがありません。
気を付けないとあっという間に無くなってしまうほど、箸が止まりませんでした。
この但馬牛肉ちりめんがあれば、メインのおかずがいらないくらい、しっかりご飯が進みます。
いつまでも食べられそうですが、そこはこの先も長く楽しむための我慢。後引く気持ちを抑えながら、そっと蓋を閉めました。

牛肉を甘く炊いた商品は今までも食べた事がありますが、どれもわざとらしい分かりやすい味付けで、味も濃いめなので少量食べれば十分でした。
それに比べてこの牛肉ちりめんは、控えめの味付けなのに旨味がずっと続くという絶妙な塩梅で、気を付けないといつまでも食べ続けてしまいます。
原材料も余計な物が入っておらずシンプルなので、成分を気にすることなく頂けます。
こういった瓶詰の総菜にはあまり期待していなかった私ですが、その価値観を覆す素晴らしい商品でした。

リーフレットなどが何もなく、どのような商品なのか簡単にでも情報が欲しかったです。
余計な説明が何もないというのは潔い！とも感じますが、ギフト用ならばちょっとした商品紹介があればいいなと思います。
あまり広告的な物はこちらの商品には見合わないので、名刺サイズくらいでも十分です。

また、商品自体は桐箱に入ってとても高級感があるのですが、その桐箱が入った紙袋が宅配業者のモノで、大変安っぽく感じました。コスト面もあると思いますが、小さい段ボールや紙箱で荷物が届けば貰った方も嬉しいでしょう。
味は文句ナシで美味しかったので自宅用には適していますが、ギフト用という視点では気になる点がありました。