A5ランクのローストビーフ食べ比べお試しセット（前バラ肉・内もも肉・サーロイン）
Noix de Coco（ノワドココ）

・総評
肉質／味付／ソース共に流石の美味しさでした。
TV番組の特集で「ミスラン（絶対にミスらない選択）」と評されていた通りです。
肉の味付けは３種ともに上品であり、仄かな甘さや、噛むと滲み出る肉汁の旨味を感じました。
酒を飲まず、薄味を好む私にとって、惣菜屋や外食チェーンにありがちな、素材の味が分からないほど過剰に装飾した味付けには辟易するところですが、こちらはあっさりとした仕上がりで、肉の旨味が余すところ無く感じられ、素晴らしいものでした。
以下、ソースと肉について個別に記載します。

・ソース
２種類のソース（「熟成ローストビーフソース」と「玉ねぎわさびソース」）は、甘口派と辛口派の双方のニーズを満たしています。「熟成ローストビーフソース」は柔らかく優しい味わいであり、私のように刺激物の苦手なタイプには、特に嬉しい選択肢です。「玉ねぎわさびソース」は鋭く切れ味が良く、酒を伴う場合はこちらが合うのではないかと感じました。

・3種のローストビーフ
（１）前バラ
歯応えがあり、しっかりとした食感。肉を食べているという実感があります。
咀嚼数が増える為、満足感を覚えやすい。噛み応えや確かな焼き味を好む方に適しています。
一方、高齢者の居る宴席や、多彩な品を次々に楽しむ食卓の場合、モモ肉のほうが良いでしょう。

（２）ロース肉
霜降りが特徴的で、舌に乗せると溶けるような食感。
脂身を好み、霜降りこそ至高と感じる方には、垂涎の逸品でしょう。
一方、ローストビーフは常温や冷めた状態で食す事が多い為、脂肪分の多い霜降りは、人を選ぶように思えます。
特に日頃から赤身肉を好む方の場合は、モモ肉が良いでしょう。

（３）モモ肉
上品な赤身で、口当たりの良い柔らかさと確かな肉の食感を両立させた味わいとなっていました。
軽く噛むだけで肉汁が迸り、口内に甘さが染み渡る。最もバランス良く、万人受けする味。
肉の柔らかさを楽しみながらも脂肪分に気を使う、健康志向の方にも最適。
個人的には最も気に入った品目であり、是非とも他の方に薦めたいものがこれでした。
お節や宴席の一品等、どの機会に出しても、センスのある選択として評価されるはずです。

・推薦評
ローストビーフは近年、お節料理や会食のメニュー等にも多用されています。鮮やかな赤が彩りに華を添えるからである。一方、店によって当たり外れが大きいと感じている人も多いと思われます。
こちらは「大当たり」の逸品でした。見た目も味も総じて優美であり、とりわけ「モモ肉」は万人に向きます。幼年から老齢まで、多くの人々が集まる席へ饗するにも最適化されていると感じました。品目選びのベストチョイスとなってくれるはずです。