食べ比べよくばり6品セット
天平

辛いだけがキムチじゃない。発酵食品としての味の奥深さ、香りの豊かさを堪能したい！
そう切望していたキムチラバーには垂涎のセットが到着しました。
定番の白菜キムチから、胡瓜キムチ、大根キムチ、らっきょうキムチ、さらにサキイカ、たらの胃をもちいた珍味チャンジャが集結した豪華セットです。ぞれぞれが密閉パックにつめられ、発砲スチロールの箱にきれいにおさめられていました。気温が低い時期でも、箱の底には大きな保冷剤が入れられており、品質へのこだわりが感じられました。うれしい手書きのメッセージ、発酵食品についての説明のリーフレットも期待感を高めます。

まずは王道、白菜キムチをオープン。もちろん、あらかじめカットされてパックに入ったものではなく、食べるたびに白菜を料理ばさみで切って供する本格派。開けた瞬間、唐辛子、白菜、ニラなど、厳選された素材のひとつひとつの香りが豊かに香り、食欲を刺激します。口に含むと、辛みの中に、アミエビなどの旨味、甘さと白菜のみずみずしさが広がります。箸休め的にではなく、おかず級の存在感がある美味しさです。

チャンジャは独特の素材の食感、唐辛子と魚介の濃厚な旨味があとをひきます。少量をご飯にのせても充分楽しめます。サキイカとらっきょうは、やや素材自体の特長が引き立っている印象でした。

有名焼肉店や食材店でキムチを食してきたパートナーと試食した結果、白菜以外にとりわけリピートしたい欲望をかきたてたもののひとつは、大根キムチ。国産の大根のクオリティーのよさ、フレッシュさと、旨み調味料でごまかしがきかない滋味を感じさせました。白菜にはない食感も楽しめます。そして胡瓜キムチ。「硬派な」辛みとでも評したくなるキムチで、今回のセットの中では、一番刺激的だったかもしれません。野菜を使用したキムチはどれも素材本来の味を引き立てる唐辛子、うまみのブレンドの仕方が抜群でした。

今回は審査レポートを投稿する締め切りがあるため、発酵の進行具合とともに、味の変化をお伝えできませんが、少しずつ変化を楽しめるポテンシャルを感じました。
コストパフォーマンスの点で、お気軽に注文はできませんが、
それだけにキムチの多角的な深い滋味に改めて開眼したセットでした。

品質や味には文句のつけようがありません。贅沢をいえば、これだけのお品なので、一度開封後、出し入れがしやすいパッケージだと贈答用にもっとうれしいです（我が家ではガラスの小型ジャーに入れて楽しみました）。