薬膳鶏しゃぶ【約2～3人前】
鶏寅陽

鶏肉のしゃぶしゃぶというのは初めてなので、楽しみです。
作り方の説明書どおりの手順で進めます。まずはスープを鍋に入れます。コラーゲンが感じられるとろんとろんとしたゼリー状です。鶏ガラを形がなくなるまで煮込んで、骨の髄やコラーゲンが溶け込んだおかげでしょう。水で薄め、つくねを丸めて投入します。そこに薬膳が入ったパックを沈め、しばらく煮立たせたら、主役を引き立たせる名脇役たちを入れていきます。野菜は白菜としめじともやし、追加で刻んだ油揚げを加えてみました。途中ではありますが、薬膳の香りが漂い、思わずお腹が早く食べたいとでも言っているようにグ～となります。
数分後、いよいよショータイム！しゃぶしゃぶ用に薄くスライスされた鶏肉をスープに潜らせます。ものの10秒程度であげて口にしてみると、ん!?歯ごたえがスゴい！弾力があり、噛んでいて心地よくなります。ムネ肉でもパサつき感は全くなく、肉汁の旨みが閉じこめられているのが分かります。モモ肉は皮や脂の部分もあり、見た目からクドそうなイメージでしたが、それがとんでもない旨みの宝庫です！皮の美味しさに惚れ惚れするほどでした。つくねはやわらかめで、口の中でホロホロとほどけ、味わいもいい感じです。
スープは八角やにんにくのアクセントが効いた風味が鶏肉のアッサリした味わいに華を添えてくれます。
数口いただき、味変でつけダレとしてぽん酢醤油に入れていただけば、酸味も加わり、これまた美味しくいただけました。1枚1枚と食べ進め、アッという間に鶏肉がなくなり、〆のうどんを投入して煮込み、スープも一滴も残すことなく、しっかり飲み干しました。
鶏白湯の旨みたっぷりのスープと｢黒さつま鶏｣の歯ごたえや脂のノリが抜群の味わい、薬膳の風味が三位一体となり、深い味わいやコクが感じられ、おいしくいただきました。
ご馳走さまでした。

ワガママを言わせていただくと、少し凍ったつくねを丸める作業が面倒でしたので、丸めてパックされていると、ありがたいと思いました。