イベリコ豚肩ロースしゃぶしゃぶベジョータ400g (2～3人前)
イベリコ豚専門店 スエヒロ家

銀色のカッコいい段ボールで届きました。これは、見た目のカッコ良さのためではなく、保冷効果に特化した特殊な箱なのだそうです。箱を開けると、お店のパンフレットと、包装紙に包まれたお肉が。
ドキドキしながら包装紙を開けると、さらに丁寧にお肉が竹の皮で包まれています。スエヒロ家さんは1935年創業なのですが、竹の皮には内側に自然の無害の殺菌作用があり、通気性に優れ、水分を通さないためお肉の保存にはこれ以上ないほど最適で、パックよりも格段に保存性がよくなるとのことで、創業以来ずっと竹の皮でお肉を包まれているのだそうです。これだけでも、できるだけ新鮮なお肉をお客に届けたいというショップさんの真心が伝わってきます。竹の皮を開くと、中には1枚ずつビニールの上に乗せられてパックされてるイベリコ豚が。普通、冷凍のお肉はパックの中で全部くっついちゃっているものがほとんどですが、この商品はとても丁寧にパックされているのがわかります。冷凍されていてもサシがたっぷりで、普通の豚肉とはぜんぜん違います。
お肉を解凍し、しゃぷしゃぶ用とのことなので、しゃぶしゃぶで味わうことにしました。野菜はわさび菜、紫色の白菜、えのき茸、人参、大根の5つ。調味料はドイツの岩塩、ごまだれ、ぽん酢を用意しました。
まずは、イベリコ豚だけを静かに沸騰したお湯に浸けて、お肉の色が変わったところを岩塩で。塩で食べているはずなのに、お肉が甘い！柔らかいし、ほとんど歯はいらないくらいなんだけど、噛むと肉汁と旨味がジュワーっと出てきます。でも、脂のしつこさはなくて、本当に美味しい。さらに、野菜もしゃぶしゃぶして、お肉に包んでぽん酢でも胡麻だれでも食べましたが、これ、こんなに美味しいお肉で包むと野菜がいくらでも食べられてしまう！人生初のしゃぶしゃぶだったこともあり、とても感動しました。
本当は、ぽん酢にはパクチーを加えて味の変化を楽しむつもりが、普通のぽん酢と胡麻だれだけでも美味しすぎてすっかりパクチーを忘れてしまっていたので、〆は、イベリコ豚と野菜の旨味がギュッと凝縮されたスープにナンプラーを少量足して、うどんを煮て、パクチーを加えたエスニックうどんにしてみたんですけど、これがまた、最高でした！
どうして、私は今までの人生で一度もしゃぶしゃぶを食べたことがなかったんだろうか……と後悔してしまったほどに、お肉だけでも、野菜と一緒でも、お肉がなくなった後まで美味しく食べられる素晴らしいお肉だったと思います。
確かに、普通のスーパーで売られている豚肉よりは高価なんですけど、遠いスペインから輸入していることや、この美味しさや量を考えれば、とても良心的なお値段だと思うので、自宅用にはもちろん、ギフトにも利用したいなと思いました。
同じ地球上の豚のはずなのに、どんぐりを食べてのびのび育てられている豚のお肉はこんなに美味しいのか！と、不思議に思いますし、こんな美味しいお肉を食べられたことを幸せだと思います。
また、初日は普通のしゃぶしゃぶにしましたが、翌日は白ワインも加えて、具にトマトやパプリカやモッツァレラチーズも入れて、夜の〆は生パスタ、翌朝はチーズリゾットのイタリアンしゃぶしゃぶにしてみるつもりです。お肉がイベリコ豚でなければイタリアンにしてみようとは思わなかったと思います。