お一人様おせち料理「慶賀」
おもてなし料理のきらら亭

モニター商品は配達希望時間枠通リクール便で届き、業者さんの小さい段ボール箱に入っていました。
さっそく開けてみて縁起箸と除菌のお手拭きが同封され心遣いが伺えました。
量的には一人前なので少な目ですが、この縁起物の「慶賀」というタイトルにあやかって高齢の祖母と　二人でいただきました。
長寿のお祝いの気持ちも込めて。

このおせちを見て、昔はよく祖母とお正月前、5日くらいかけてよくおせちを作った事を思い起こしました。
お品書きと実物との合致に少し戸惑いましたが、消去法で一致させれたと思います。
それぞれの評価はというと
○鰈の秘伝合わせ味噌焼き：あっさりとした味噌味で鰈の味が生きているという感じで美味しかったです。

○鶏の松風鉄扇：ふわっとした感じで鶏肉の味付けは程よく絡んでいて甘みも少しあり鶏の味が生かされてます。

○伊達巻き：想像通リ甘みが程よくあり、昔食べた懐かしい感じがしました。

○子持ちししゃもの昆布巻き:子持ちししゃもの魚卵の食感も味わえ昆布の旨みがししゃもに馴染んでいます。
　昆布もとても柔らかくいただく事ができました。

○蟹シュウマイぽん酢：最初見た目で味わい、ポン酢をつけて食べる事により舌でこのかにの身と共にシュウマイの美味しさを表現できます。

○手鞠湯葉:口の中ですぐに溶けてなくなりそうな湯葉です。

○杏子：見た目ほど甘くなかったのが良かったです。彩り、箸休めに最適です。

○手鞠餅：和のかわいさが伺えて、甘みがあり彩りも綺麗です。デザート用に後にとって置いてもいいかも。

○蓮の芽：シャキシャキ感を生かしながらそれ程固くもなく、はすの味わいを感じました。味もお出汁がしっかりと付いていました。

○栗きんとん：この栗きんとんをいただく時は、甘めの食材ではなく出汁系統で仕上げられた素材の後に食べるとこの甘さも抑えられ
　よりこの栗きんとんが生きてくると思います。

○丹波黒豆:程よい甘みの味に仕上がっていて、黒豆の光沢が美しいです。

○茶巾湯葉：湯葉の彩りがよく、中身の練り物とマッチしていました。

○六方里芋:里芋のほくほく感が味わえ、味もしみ込んでいます。

○穂付筍：この時期に筍の美味しさを味わえる事に感謝です。出汁もしっかりときいていました。

○吸地ブロッコリー:ブロッコリーの緑の鮮やかさが食欲をそそります。

○特撰幸吉鰊：味噌の程よい甘さが絡んでいて、食べやすく美味しかったです。

○糸人参：人参色の彩りと強くない味わいでいただけました。

○合鴨味噌漬け:味噌に漬けることにより鴨独特の匂いや臭みもなく、程よく肉厚な鴨肉がいただけました。

○胡桃甘露煮：クルミの食感とを楽しめて甘露煮からのイメージほど甘くもなく素材も生きてて良かったです。

○若芽の香り炒：これぞ若芽という感じの美味しさで、食べ終わったら寂しささえ感じました。(笑)

○数の子芽かぶ:数の子のプチプチ感と芽かぶとの絡みが絶妙に相まっていました。

○紅白なます：縁起の良さを表すような紅白なますで酸味も強くなく味変、お箸休めとしてｇｏｏｄです。

○有頭エビ旨煮：エビの存在はバランス的に見た目にも影響するので、最後の方にいただき柔らかく美味しかったです。

○椎茸煮しめ：椎茸の旨み成分が染み込んでいて食べ応えのある椎茸でした。

○ローストビーフ：タレが付いているので自分好みの味の濃さでいただけ、肉もしっかりと素材感がありほんのりと脂の旨みも肉に感じられました。

○若鶏の山椒煮：山椒のアクセントが良く、お肉も柔らかく美味しかったです。

○豚肉の八幡巻き:豚肉に味がよくしみ込んでいて牛蒡も柔らかく食感がいいです。豚肉の油脂も美味しいです。

○蛸の桜煮：それ程固くもないタコの食感で、タコ本来の味わいがありました。

○柚子小柱：小柱の食感と柚子との相性がマッチしていた感じでした。爽やか感をもっと求めるなら追い柚子で試すといいかもです。

○蟹団子:蟹風味が表現されていて一瞬間違えるほどです。

総評といたしましては、一人用でもお正月にお酒でも飲みながら新年の慶びと共にいただくには量的にも十分で、味もしっかりとしている品が
多いので、普段お酒を飲まない方でも
大方の品々が料亭の味にも引けをとらない上品な味わいで、またスーパー等で購入できる「おせち」とは、やはり一味も二味も違いがはっきりと判ります。

普段、お取り寄せの「おせち」で見かける一品ごとに冷凍したパックに入っていて、それを自分でお重に並べ詰める形とは違い、最初から彩りより
配置にも気を配られたレイアウト盛り付け済みなので自分のセンスに関係なく助かります。
そしてお取り寄せをして後悔をしない「おせち」だと思いました。

せっかくの縁起物なので、お品書きにそれぞれの品目の由来・意味等を載せていただけたら嬉しかったのですが。