朝倉さんしょ大福　さんしょのきモチ（6個）
美食但馬ドットコム

蒸し暑さの続くこの時期は大好きな和菓子でも濃厚な甘さはちょっと敬遠してしまいますが、この大福は「朝倉山椒」を餡に練りこんであると言う事だったので好奇心をそそられました。
「山椒は小粒でピリリと辛い」と言われる日本古来の香辛料。一体どんなお味なのか、少しドキドキしながら到着を待ちました。
冷凍便で届いたお品物は小型の段ボールの中にエアキャップでしっかりと保護された銀色の保冷バッグに包まれ、大福の説明と解凍方法が書かれたリーフレットが同梱されていました。
保冷バックの留め口には朝倉山椒のキャラクターの可愛いイラストシールが使われていて思わずほっこり。
中には個別のプラケースに入った大福がお行儀よく並んでいます。
見た目はいたって普通の大福なのですが、さて中身は？と、解凍するのも待ちきれず凍ったまま半分にカット。
HPの写真そのままに餅生地に包まれた落ち着いた緑色の餡と白いクリームが層になっています。
そのまま20分ほど待って半解凍になったところでいざ実食です。
お餅は柔らかく、しかも歯切れがいい。
そして肝心の餡はと言うと口元に持ってきたときにはさほど香りを感じられなかったのですが、口中に入れたとたんに山椒の爽やかな香りが鼻腔に抜けていきました。餡もくどくなくさっぱりとした甘さで、気にかかっていた青臭さはみじんもありませんでした。
それに山椒というにはちょっと拍子抜けするくらい辛みも感じられないので、やはり中心の生クリームが辛みを和らげているんだろうな。と思っていたら、後からゆっくりと山椒独特のピリッとした刺激が。
思わず「うんうん、これこれ！」とスパイシーな風味ににんまりしてしまいました。
最初ちょっと餅生地が厚めかな？と感じたのですが、食べてみると生地の厚みと餡のスパイシーさ、生クリームの分量がとてもバランスよく考えられているのがわかりました。
今度はより山椒の爽やかな刺激を感じるため、リーフレットに書いてあったように完全解凍し室温で頂いてみようと思っています。
これは普通の和菓子を食べ慣れた大人のためのお洒落な大福だと思います。

お味はもちろんの事、梱包も丁寧でキャラクターも可愛いですね。大福が個別にケースに入っているのも好きな時に好きな個数だけ解凍できるのでうれしいのですが、そのケースが黒い台紙の上に置かれて透明の袋に入れられているだけというのはちょっと寂しく感じました。仰々しい化粧箱でなく、簡単な折り詰めの紙箱に入れて下さったらもっと見栄えがするのに。と残念でした。