蔵みそ漬（西京漬） 一切れ包装詰合せ 『醍醐』6切入
京都一の傳

個包装を開けてみると、一切れ一切れ大切に、手間隙と材料で練り上げられた味噌をたっぷり惜しみなく包んであります。この味噌を拭き取るのはもったいない～！と思いながらキッチンペーパーで拭き取りました。我が家はフライパンでクッキングシートを敷いて焼きました。少しずつ焼けてくると、なんとも言えない良い匂い。簡単にうまく焼き上げる事ができました。銀だら、金目鯛、かれい、それぞれ鮮度抜群の脂ののった良い物を使用してあるのが分かります。箸で割ると、身がほっくりしていて、ほろっと外れます。
口にした瞬間、口の中に香ばしい旨味が広がって、「旨い！！」の一言。それぞれの魚の味が生きている。巷で売られているパック入りの西京漬とは比べ物になりませんでした。

銀だらは、単なる淡白な白身かと先入観がありましたが、西京みそに浸けられるとこんなにも旨味の強い魚かと感動致しました。脂のり抜群で、もっと食べたくなる１品です。

金目鯛は、日頃なかなか目にすることのない魚で、小振りな物しか記憶にないのですが、西京漬に使用してある金目鯛は身が肥えていて脂のり抜群。口に含むとまず魚自身の旨味を主張してきます。そのあとで広がる西京みそが、魚の味と調和をとって金目鯛をさらに引き立ててくる。金目鯛ってこんなに美味しい魚だったのかと思わされました。

かれいは、よく見かける自宅で頂く物は、平たい薄っぺらの魚で小骨が多いというイメージ。ですが庶民の買い渡る場所では手に入らないような、立派なふっくら肥えたカレイを使用していらっしゃいます。普段自宅で食べるものは、身がボロボロしていて食べにくい、あまり好んでまで食べる魚ではありませんでしたが、こちらで頂いてみて、かれいへのイメージが変わりました。身にしっかり厚みがありやわらかく、ホロッとした食間でかれいも味噌もお互いがマイルドに滑らかに口の中で広がり、本当に上品です。

京都一の傳さんの蔵みそ漬は、自分は食べたことがありませんでしたが、実際何度もお歳暮に利用させて頂きました。贈った相手がたいそう喜んでくれる理由が分かりました。これからも自信を持って贈る事ができます。おせち料理の１品に加えても豪華になるでしょう、自分で取り寄せて、来るお年賀の一品にしたいと思います。