フレーバーバター4種詰め合わせ
loup（ルー）

あまく見てました、ごめんなさい！と、まずショップの皆様にお詫び致します。
ここまで全種類が完璧なバターは初めてで圧倒されました。
フルーツバターやナッツクリーム（特にピスタチオ）が大好きで、今まで美味しいと言われるものをいろいろと試してきたのですが、はっきりいってこちらのフレーバーバターは私にとって最高峰です。
でもこれでは食レポになりませんので、乏しい言葉で説明させていただきます。
・ピスタチオバター
ナッツ系のバターやクリームは口溶けが重く甘さがしつこいものが多い中、このバターはピスタチオの風味はしっかり感じられ濃厚なのに重くないんです。ナッツの粒がかすかに舌に当たるにもかかわらず滑らかな食感。ペーストにしたピスタチオとオリーブオイル、有塩バターが絶妙なバランスです。てんさい糖の優しい甘さもくどさを感じられない理由だと思います。ピスタチオは一つ一つ丁寧に薄皮まで手剝きされているそうで、気の遠くなるような作業でのみ生み出される美味しさですね。
・八朔バター
こちらは八朔のほろ苦さとえぐみのない甘さのハーモニー。無塩バターのまろやかな舌触りが、柔らかく炊き上げた厚めの果皮の八朔マーマレードを包んでいます。敢えて無塩バターを使った上に塩を加えてあるのは最適な塩味を作り出すためと思います。
八朔マーマレードがたっぷり入っているので、色味も綺麗なブライトイエローです。
・イチゴバター
こちらのイチゴバターは一言で表現するならフレッシュ！に尽きます。味も香りも色合いも全てにおいて新鮮なイチゴを感じさせてくれます。煮詰めてしまったイチゴジャムではなく、イチゴ本来の甘さを活かしたコンポートを優しくつぶしてバターにふんわり混ぜ込んだ逸品で目でも舌でも春を満喫させてもらいました。
・黒糖ラムレーズンバター
サラミ状の包みを開けて目に飛び込んできたのはほんのりとした葡萄酒色。レーズンバターのイメージを見事に覆してくれました。こちらのレーズンはわざわざ種抜きブドウを乾燥させてオーブンで干し葡萄にする段階から作られているそうで、多分この綺麗な発色は漬け込んだ黒糖とラム酒のシロップと葡萄の皮由来のものなのでしょう。ラム酒が主張し過ぎず黒糖のこく深いまろやかな甘み。ドライフルーツとは思えない葡萄のジューシーさが印象的です。

この4種類のバターを試食するためにバターの風味の邪魔にならないようフランスパンと無塩クラッカーを合わせましたが、普通のバターのように薄く延ばして頂くより、贅沢にたっぷり載せて召し上がることをお勧めします。わたし的にはパンもクラッカーも邪魔に思えるほど。無添加でこだわりを持って丁寧に作られたものはこれほど美味しい!!と再認識させて頂いたバターです。

最後になってしまいましたがパッケージも可愛く、バターを入れてあるガラス瓶も余計なプリント等が無いところがかえってお洒落。自分用はもとより友人・知人にも自信を持ってお贈りできる逸品です。