薬味付き讃岐ねぎうどんセット
さぬきうどんの亀城庵

私は子供の頃からうどんが苦手で、うどん好きの母がうどんを食卓に出すと泣きながら食べていたし、うどん屋に行ってもうどんは注文せずに丼ものばかり食べているような子だったのですが、進学のために上京した学生寮で夏休みの帰省のお土産に香川出身の子から讃岐うどんをもらったことがあったんです。うどんは苦手だけどお土産だから食べないわけにはいかないしな……と思いながら作って食べてみると、今まで私が食べてきたうどんとは別物！とても美味しくて、そこから、讃岐うどんが好きになりました。いつか香川で本場の讃岐うどんを食べてみたいと思いながら訪問する機会がなく、今回、こちらのセットを見てぜひ食べてみたい！とモニターに応募したのです。
　届いたセットは、8人前の讃岐うどんとつゆ、村山さんの細葱が2束、四万十川黄金生姜が1袋で、うどんの美味しい茹で方や葱と生姜についての詳しい説明等が入っていて、このセットさえあれば水以外何も用意する必要がありません。葱を切ったり折ったりしないでまっすぐなまま箱に入れてあるので、開封した時のインパクトもとても強く、ギフトにするととても喜ばれそうなうどんだなと感じました。

　美味しい茹で方に従ってうどんの10倍以上のたっぷりの湯を鍋に沸かして沸騰したらうどんを入れます。うどんが浮かんできてから箸で軽くほぐすのが麺の切れないコツなのだそうです。驚いたのは、ここで火を弱めて蓋をして泡全体でうどんを包むように茹でること！蓋を開けてもいけないし、差し水をしてもいけないそうです。まずは温かいかけうどんを食べるので、13～15分の間蓋をしたまま麺を茹で続け、その間に生姜をすりおろし、葱を刻みます。生姜は本当に美しい黄色で、普通の生姜より色がかなり濃いです。葱もすごくしっかりした葱です。茹で上がったうどんはざるにあげて水が濁らなくなるまで丁寧にうどんのぬめりを洗い落とし、さらに湯通しして麺を温かくして器に盛り、指示通りにお湯で割ったつゆを注ぎ、葱と生姜を好きなだけ入れます。
　まず、つゆがとても綺麗な澄んだ黄色で、とても優しく滋味深い味がします。それもそのはずで、削り節だけでもうるめ節とかつお節とさば節の3種類もブレンドされていて、昆布、調味料の他には余計な添加物などが一切入っていないつゆなのです。これは、健康に気を付けている人にとっても嬉しいですね。
　そして、いよいようどんを食べてみると、うどんって、こんなに香りのいい食べ物だったの？！とびっくりするくらい良い香りが鼻から抜けてゆきます。原料が国産小麦100％だと、普通のうどんとこんなにも香りが違うのか！と驚きました。「薫／かおり」という名前のうどんなのも納得です。食感も、もちもちしてて腰がすごくしっかりしてて、つるつる啜るというよりは、よく噛んで味わって食べる方がいいうどんです。今まで食べたことのあるうどんで間違いなくいちばん美味しい！と思いました。
　そして、葱と生姜の香りとピリッとした刺激は、シンプルなんだけど、うどんの香りの邪魔をせずに引き立ててくれつつ、葱がすごくしっかりしたシャキシャキ食感なので、薬味というよりは立派に具だと思いました。香川の人たちはこんなうどんをいつも食べてらっしゃるのか！と羨ましくなりました。

　温かいうどんの次は冷やしうどんも作って食べてみました。うどんの茹で時間が1分だけ延びることと、つゆを作ったら冷蔵庫でよく冷やしておくことが温かいうどんと違うけどだいたい同じ作り方です。今度は近所のスーパーで買った天ぷらも添えてみましたが、うどんの良い香りが天ぷらに負けてないのがすごい！とても美味しかったです。

　このうどんは常温で日持ちするように半生になっているということですが、半生でこれだけ美味しいということは、香川で食べる生の讃岐うどんはどれだけ美味しいんだろう？とますます香川にゆきたくなりましたし、うどん好きの母へのギフトにぜひ利用したいと思いました。

特に気になることはないパーフェクトな商品だと思います。すべてが素晴らしかったです

！