うなぎ炭火焼3本入セット
うなぎじん田

冷蔵宅急便で時間どおりに到着。帯締めを連想させる青紫のゴム紐がかけられた桐箱は、なかなかに品の良さを感じさせる外観。想像より大きく、少しどきどきしつつ開封。１本ずつ真空パックされた30㎝×８㎝ほどのうなぎが３本。国産でも庶民的お値段ゆえ小ぶりのうなぎに慣れた目には、堂々の存在感を感じさせてくれます。見た目のインパクトは十分。比較的小食な中高年２人暮らしの我が家では、とても１度に消費できる量ではありません。同封のしおりに賞味期間が冷凍で90日（冷蔵では３日）とあったのを幸いに、２本はすぐに冷凍してしまいました。さて、うなぎ料理といえば、何を置いても蒲焼き。しおりにならって、同封の専用タレをかけ、トースターで温めます。ほんわかと漂う炭火焼きうなぎ独特の香り。しかし、温かいごはんでうな丼に仕立て、さらにタレをかけていただいた家族いわく、「少し味が薄いかも」。うなぎに限らず、タレと言えば少し甘めで濃い傾向にある東海地方では、蒲焼きのタレも少しとろみがあります。一方、関西風というこのうなぎのタレはさらっとした質感でした。私も一口目は、正直なところ少し物足りなく思いましたが、食べている間にうなぎの脂分とタレが調和して、ちょうど良い塩梅になったのを感じました。蒲焼きの味としては、地元のものとは異なる、優しい味わいを楽しむことができました。温めるには電子レンジによる方法もしおりに紹介されていましたが、皮のパリパリ感を再現できないものかとテフロン加工のフライパンを試してみました。パリパリとはいきませんでしたが、仕上げにタレを少しまわしかけて、これもうな丼でおいしくいただきました。同封されたしおりには蒲焼き以外の料理のレシピも記載されており、素材に余裕があったことから「うざく」と「白焼」を試してみました。今回のうなぎは完全な素焼きではなく、薄くタレが絡んだもののようですが、特にもみじおろしとポン酢でいただいた「白焼」は蒲焼きでは感じることのできないうなぎそのものの滋味をしみじみと堪能することができました。夏本番に向け、贈答用には非常に喜ばれる商品であるとともに、質、量、お値段のバランスが取れている点や、冷凍で数ヶ月保存できる点で、おいしいうなぎを確保しておきたい向きには最適な商品だと思います。