雪花餅 （ヌガークッキー）
甘口派

「ふわぁ、もちっ、さくっ！」
まず雪花餅を口に含んで驚いたのはその独特な食感です。これまでになかったような、でもなんだか懐かしいような…と考えていてわかりました。出来立ての「雷おこし」の食感に似ているのです！
ヌガーのねっとり感が雷おこしに似ていますが、雷おこしにはないエアリーな食感が飽きを感じさせずパクパクと食べてしまいました。

その食感もさることながら、雪花餅の一番のポイントはその複雑な味わいにあります。
口に含んだ瞬間に練乳のようなあま～いミルクの味がしますが、噛んでいるとクランベリーの酸味、そしてパイのようなクッキー生地の塩味と、次々に味が変化していきます。この3つの味が口の中で心地良く循環していくのですが、いつの間にか溶けてなくなってしまい「またあれを味わいたい！」と気づいたときには次の袋に手を伸ばしていました。
スナック感覚で食べてしまうので一袋なんてあっという間に完食です。

そしてこの甘さだけではない複雑な味わいゆえに、赤ワインとの相性はばっちりでした。もちろん緑茶やコーヒー、そして本場らしくジャスミン茶といただくのも良いですが、このクランベリーの酸味とクッキー生地の塩味に思わずワインが進んでしまいます。
男性やワイン好きな方へのちょっとしたギフトにも良いでしょう。

これまで台湾のお土産で定番のパイナップルケーキや月餅など、個人的にはそこまで好きではありませんでした。でもこの雪花餅との出会いは私の中にあった台湾スイーツの概念を一気に変えてくれました。台湾スイーツ、恐るべしです。
おいしくて、ワインにも合って、手軽に食べてしまえる。これはリピート間違いなしでしょう。