たまゆら 6個入
乃し梅本舗 佐藤屋
白餡や寒天を使った和風の生チョコに、乃し梅本舗佐藤屋の銘菓で、梅のゼリーのようなお菓子「乃し梅」をのせた、和と洋をかけ合わせたスイーツ。作るときに“水”を使って作ったチョコレートはなめらかなくちあたり。バターを使っていないので、後味もさっぱりしています。
梅の酸味がチョコレートとよく合い、お酒との相性もぴったり。赤ワインやブランデーなどの、果実味の強めのお酒に特によく合います。
伝統の乃し梅にチョコレート?! 進化系和菓子!!
よろスィーツ! スイーツ芸人のスイーツなかのです。
まだまだ肌寒いですが、少しずつ春の訪れを感じる季節になってきましたね。転職して今までとは違うお仕事をしたり、上京して大学に通ったりと、新しい環境でチャレンジする方も多いでしょう。色んなシーンで手土産や贈り物、プレゼントする機会も増えると思うので、他の人と少し差をつけるような素敵なお菓子を教えちゃいます。
ご紹介するのは「たまゆら」というお菓子。ほっこりするネーミングです。
手掛けたのは、山形県の老舗和菓子屋さんの[乃し梅本舗 佐藤屋]。ぼくも大好きな和菓子屋さんのひとつで、現在の店主・佐藤慎太郎さんで八代目、創業190年以上の歴史があります。山形銘菓としてお馴染みの「乃し梅」を、一番最初に作った記録が残っているお店としても知られています。
たまゆらは、この乃し梅とチョコレートを掛け合わせた、新しいタイプのお菓子。2010年のバレンタインの際に原型が出来上がり、いまの形に。鮮やかな乃し梅とチョコレートのコントラスト、モダンなデザインに箱を開けるとぎゅっと心を掴まれます。
チョコレート部分は、白餡や寒天を用いた和の生チョコといった感じ。チョコレートなんだけど、羊羹のような甘さと食感もあったりとおもしろいんです。驚いたのは、作るときに“水”を使っていること。チョコレートは油分が多く、水が入ると分離してしまうため相性良くないと言われています。ですが、水を入れることで綺麗に乳化させ、なめらかなくちあたりを出しているそう。これが作る上で一番難しいところだと、店主の慎太郎さん。
チョコレートの上の乃し梅は、食べたことない人に簡単に説明すると、梅のゼリーのようなお菓子。ぷるんと心地よい弾力がチョコレートに重なり、梅の甘酸っぱさがチョコレートのコクと相性イイ! 爽やかな余韻を残しつつ、とけていく奥行きのある甘さがナイスィーツ! ゆったりした雰囲気で、お酒といっしょに食べても良さそう。大人のお菓子としても使えますね。
たまゆらを作った当時、お客さんからは伝統の銘菓をチョコなんかにのせても良いの?って心配されたそうです。けど、食べると「おいしいっ!」という声が多く、日に日にリピーターが増え、今では佐藤屋を代表するお菓子に。
乃し梅は、たまゆらのようにまだまだ面白い食べ方や楽しみ方がある、と慎太郎さん。伝統の菓子として作り続けるのではなく、時代ごとに改めて「面白い、美味しい」と言ってもらえる機会をつくり続けたい、という熱い想いで乃し梅に向き合っています。
海外に行って、料理やお酒の席で楽しむ食材としてアピールしたい気持ちもあるそうで、乃し梅を通して世界を視野に入れる若旦那の挑戦がこれからも楽しみです!!
※編集部注:ご注文はお電話、または乃し梅本舗佐藤屋のサイトからとなります
更新日:2019年03月15日
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