
見た目はかわいく味は本格。ギャップもたのしい風味豊かなペン型「有馬山椒」
今回私がご紹介させていただくのは、川上商店の「さんしょうペン」です。名前の通り、ペンのように細身で持ち歩きやすい容器に入った、なんとも楽しい山椒。けれど中身は遊び心だけではありません。石臼で丁寧に挽かれた有馬山椒が入っていて、ひと振りするだけで、いつもの料理にふわっと清々しい香りが広がります。あとから心地よく追いかけてくる辛みと、上品なしびれ。その余韻がなんとも大人っぽく、派手ではないのに、食卓をきゅっと引き締めてくれます。
こちらを手掛けている川上商店は、有馬温泉で長く愛されてきた佃煮の老舗です。有馬温泉は、阪神間の方にとって昔からなじみ深く、私自身も何度も訪れている場所。今回この「さんしょうペン」を手にして、そういえば有馬と山椒は昔からゆかりがあるのだと、あらためて思い出しました。日本料理で山椒を使った煮物を「有馬煮」と呼ぶように、その香りは有馬の食文化にも深く根づいています。
昔ながらの製法を大切にしながら、素材の持ち味を生かしたものづくりを続けている川上商店。観光地のお土産というだけではなく、地元に根づいた“食の確かさ”があるからこそ、この山椒の香りにも説得力があります。そんな土地の背景を知ると、この小さなひと振りにも、温泉地らしい趣や老舗の歴史が感じられます。
うなぎや親子丼に合わせるのはもちろん、冷奴、焼き鳥、唐揚げ、卵かけごはん、お味噌汁にもよく合います。外食先やお弁当に忍ばせておけば、「ここで山椒があれば」という小さな物足りなさを、さっと満たしてくれるのも魅力です。小さなバッグにも収まりやすく、旅先や外食へ気軽に連れて行けるのが魅力です。
年齢を重ねるほど、濃い味だけではなく、香りや余韻で満足できるおいしさに惹かれるもの。このさんしょうペンは、そんな大人の食卓にぴったりの調味料です。遊び心のある見た目でありながら、味わいはしっかり本格派。自分用にはもちろん、食いしん坊な友人への気軽な贈り物にも喜ばれそうです。






