
またたく間に家じゅうが京都料亭の香りにつつまれます
「にゅうめんてどんな食べ物だろう?」と思われた方がいらっしゃるかもしれません。「にゅうめん」は煮麺(入麺)と書いて、そうめんを煮て温かくしていただくお料理です。
料亭「菊乃井」の味に初めてふれたのはもうだいぶ前ですが、百貨店に入店する店舗の売場で買ったお弁当でした。TVの番組で、「菊乃井」のご主人が美味しそうな京料理を作るところをたびたび拝見して、「いつか菊乃井のお料理、食べてみたいな……」と思っていた頃のことです。
そのだしの味がよくしみた、彩りよい上品なお弁当に、「これが菊乃井の味か~」と唸ったことを憶えています。
昨年の初冬、健康診断の帰りにどことなくすぐれない調子の胃をかかえたまま、何か買って帰ろうとデパ地下へ行きました。和惣菜の売場を通りかかったとき私の目に飛び込んできたのが、「にゅうめん」と書かれた即席麺のパッケージ。よく見ると「菊乃井」の店舗でした。「梅にゅうめんも、湯葉にゅうめんも美味しそう~」と真剣に悩んでいる私に、店員さんが声をかけてくれました。「はまぐりが一番人気ですよ」と。
「じゃあ、はまぐりから試してみます!」と、「蛤にゅうめん」を買って帰宅。家に着いて早速、買ってきたばかりの和紙素材の包みを開けてみました。中から出てきたのは、麺・つゆ・はまぐり・カットわかめ・七味の袋。国産小麦粉使用の乾麺は、時間をかけて冷凍した後、低温で乾燥させた特殊製法の麺。見るからにコシがありそうです。加圧加熱殺菌処理されたはまぐりは、形のいいものがふたつ。七味は京都「一休堂」のゆず七味。油の酸化を防ぐための酸化防止剤は、天然物由来とパッケージに書いてありました。ざっと見ただけで、「菊乃井」のこだわりが感じられました。
器を用意して麺を入れ、上に具材を並べます。よく沸かしたお湯を注いで、ふたをして3分待ちます。仕上げにつゆを入れて、よくかき混ぜればでき上がり。お好みで刻みねぎを添えて、七味を振っていただきます。
透きとおっただしに浮かぶ麺は、たった今ゆで上がったばかりの麺と思えるくらいコシがあります。旨味を含んだはまぐりと、つやのあるわかめが磯の香りを運び、七味の柚子がさわやかな香りを漂わせます。即席麺とは思えない歯応えある食感につるつるとお箸が進み、体がいつの間にかぽかぽかに。
とても気に入ったので、去年の冬はお世話になった方へ「にゅうめん詰合せ」を贈りました。喜んでいただけたみたいです。
カロリーは、ご飯一杯とだいたい同じくらい。前日飲みすぎてしまったパパの朝食に、ささっと済ませたいママのお昼ごはんに、受験期のお子さんのお夜食に、きっと重宝しそうです。







