
信州の老舗蔵元が三年の歳月をかけて育てた、滋味深くコク豊かな赤味噌
長野への旅行から帰ってきた友人が、「長野で買ってきたお味噌が、すごくおいしかった」と話していました。どこのお味噌か尋ねてみると、松本にある「石井味噌」というお味噌屋さんのものとのこと。その話がずっと心に残り、今度長野へ行ったら私も買ってこようと思っていました。
その後、松本を訪れる機会があり、石井味噌さんの直売所へ。店内で目に留まったのが、三年熟成の「三年蔵」でした。
赤味噌と白味噌の2種類があり、信州味噌というと何となく淡い色のお味噌を思い浮かべていたので、最初は白味噌にしようかと思いました。でも、赤味噌の方がお値段が高かったので、「こちらの方が特にこだわってつくられているのかな」と気になりはじめました。
店員さんに「どちらが人気ですか」と尋ねてみると、「断然、赤です」とのお答え。それならばと、三年熟成の赤味噌を選びました。
自宅に戻って蓋を開けると、まず印象に残ったのがその香りです。コクのあるお醤油を思わせるような、ほのかな甘みと深みのある芳醇な香り。長い時間をかけて熟成されたお味噌ならではの、複雑で奥行きのある香りが広がります。
三年もの歳月を費やして熟成されたお味噌を、できるだけおいしくいただきたいと思いました。そこで、自分なりに丁寧にだしを取り、お味噌汁を作りました。
実際に味わってみると、塩加減がちょうどよく、深みがあるのに塩辛さだけが残りません。口に含むと、じんわりと旨みが広がる滋味深い味わいです。いつもより少し量が少ないかなと思うくらいでも、きちんとおいしいお味噌汁に仕上がったことにも驚きました。少量でもコクと旨みをしっかり感じられます。
特に相性がよいと感じた具材は、なめこ、えのき、お豆腐、油揚げ。きのこの旨みや油揚げのコクと赤味噌の深い味わいがよく合い、素朴な具材でも満足感のある一杯になります。このお味噌汁があるだけで朝食が少し贅沢になり、お味噌ひとつで食事の満足度がこんなに上がるのかと実感しました。
今回はすべてお味噌汁に使って食べ切ってしまいましたが、次は大きいサイズを購入し、味噌焼きおにぎりを作ってみたいと思っています。地大豆と湧水で仕込み、杉桶の中で二度の夏と冬を越して、三年かけて完全熟成させた赤味噌。毎日のお味噌汁をもっとおいしく楽しみたい方や、熟成味噌ならではの深いコクと香りを味わってみたい方に、ぜひおすすめしたいです。








