菅井かおるさん(食と暮らしを楽しむ!「美食手帖」主宰)のおすすめ!

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お米本来の香りと甘みを持つ、佐賀川上峡に伝わる白い名物菓子

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初めて「白玉饅頭」を食べたとき、子供の頃に大好きだった柏餅と似ていると思いました。昔実家の近くにあった、高齢のご夫婦が営む餅菓子屋さんのこしあん入り柏餅です。

「明日食べよう」と思って大事に取っておくと朝には生地が堅くなってしまう、純粋にお米の粉だけで作られた柏餅。毎年桜の花が散る頃になると、販売の日を心待ちにしていました。以来柏餅だけは、絶対こしあん派になりました。

昨年の春、川の上空をカラフルな鯉のぼりが勢いよく泳ぐ「川上峡春まつり」のニュースを見て、「いつかココ行きたい」と強く思いました。

「どんな場所なんだろう……」と興味を持って調べていたら、ふっくらと蒸し上がったまっ白な名物菓子があることを知りました。

地元に古くから伝わる伝統の生菓子、白玉饅頭です。「今すぐ食べてみたいけど、消味期限が当日中か~」と残念に思った矢先、なんとお取り寄せ可能なお店がありました!

今年創業から139年を数える、明治時代から続く白玉饅頭屋さん「元祖吉野屋」。その風光明媚な様子から「九州の嵐山」と呼ばれる佐賀県の川上峡に架かる橋のたもとに、お店を構えています。

お取り寄せした冷凍の白玉饅頭は大きめの一口サイズで、一袋に3個ずつ入っていました。ロゴの「白」の字がにっこりと微笑んでいるように見えて、優しい気持ちになりました。

私は霧吹きで湿らせてからラップをしてレンジでチンする食べ方が、夫は自然解凍が好みです。

ムチッと絶妙な弾力の生地は、やわらかさの中にお米の微粒子を感じる独特の舌ざわり。お米が持つ素のままの香りと甘みを感じます。

モチモチしているのに、もち米が原料の生地とは違って歯切れがよいのも特徴の一つ。そうそう、お月見のときにお供えするお団子に近い感じです。

生地の中にはさらりとした口どけのこしあんが包まれていて、お砂糖を加えていない生地のおいしさを大いに引き立てています。また、真ん中で半分にカットすると、白と黒のコントラストがきれいです。

昔から変わらない製法で、うるち米、小豆、砂糖、食塩のみで作られ、保存料、添加物は使われていません。佐賀県内の契約農家から仕入れたお米を、作る直前に自家製米。その後2回蒸して2回こねることで、お米のうまみと独特の食感を生み出しているそうです。

普段食べているご飯と同じうるち米が原料なので、親しみやすくどこかホッとするお菓子です。黒蜜やきなこ、ゴマ、抹茶、ココアなどをかけてアレンジするのもおすすめです。

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菅井かおるさん
(食と暮らしを楽しむ!「美食手帖」主宰)
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埼玉県出身東京都在住、高校生と中学生のママ。大学在学中より華道・池坊(師範免許取得)、茶道・裏千家を学ぶ。金融機関退社後ジャパンホームベーキングスクール、辻クッキングスクール、長沼静きもの学院等で学ぶ。数年前にプリザーブドフラワー&生花アレンジメントのディプロマを取得。「食を楽しむことが生活を楽しむことにつながる」がモットー。調理師免許を持つ母の影響もあり、歳を重ねるごとに食への執着は増すばかり…
[ウェブサイト]:美食手帖

[近況報告]
包む具材やつけダレを変えればアレンジ無限大の春巻きを、最近せっせと作っています。ミニサイズの春巻きの皮を使って、少ない油で揚げ焼きに。案外具材は何でもマッチしますが、チーズはおいしすぎて外せません。
(21.04.15)

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