菅井かおるさん(食と暮らしを楽しむ!「美食手帖」主宰)のおすすめ!

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金谷ホテル伝統の味をそのまま再現、あったかビーフシチュー

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「あっ、あの時と同じ味」。温めたパックの封を開けてスプーンで一匙すくって口に入れた瞬間に、そう思いました。昨年の初夏に訪れた、栃木県の「鬼怒川金谷ホテル」。ホテル館内にあるギフトショップでしか手に入れることができなかった伝統メニューの「和風ビーフシチュー」です。昨秋からオンラインショップで手軽に購入できるようになったことを知り、先日お取り寄せしてみました。

鬼怒川金谷ホテルに宿泊すると、ゲストはコーヒーなどのドリンクが無料で提供されるラウンジを、滞在中何度か利用することになります。そのラウンジには暖炉があって、「冬もまた風情があるだろうな…」と、ときどき思い出していました。本格的に寒くなってきてからは、暖炉に火が入った情景とともに、夕食でいただいた熱々のビーフシチュ―も恋しくなりました。

さて、お待ちかねのビーフシチューが自宅に届きました。金色のラインの縁取りが施された深緑色の立派な箱、左上に金谷美味紀行と書かれています。そこで、まず私がしたことは生クリームと食パンの調達。買物を終えて自宅に戻り、早速お鍋でお湯を沸かしパックを温めます。温まったらいそいそとお皿に移し替え、青物はゆでたちぢみほうれん草を載せ、仕上げの生クリームをさっと掛けます。かけ方はホテルと同じく、真ん中ではなく端っこの方に。

困ったのは、ホテルで提供されたときのような卓上用コンロが、わが家にはないこと。なので、先程パックを温めたお湯が入ったままの小鍋の上に、お鍋の口より少し大きめのシチューが入ったお皿を載せました。最後に、軽く焦げ目がつくくらいにトーストしたパンを添えます。ホテルでいただいたビーフシチューには、金谷ホテルベーカリーのパンがセットになっていたので。こんな感じで、同じようにセッティングが完了しました。

隠し味にお醤油を加えているところが、和風と名付けられた所以でしょうか。口に入れたときは濃厚な味わいでも、後味がとてもすっきり。重たいイメージのビーフシチューとはちょっと違います。ピュレ状にしたりんごも入っているので、まろやかな甘みが広がります。1cmほどの厚みの輪切り大根が入っているところも特徴。ルウがしみ込んだ大根は、とろけるやわらかさ、和風感を一層高めてくれます。食べやすくひと口大にカットされた牛肉も、ジューシーで深い味わい。玉ねぎはルウに溶けてコクを与え、人参は彩りを添えています。材料はすべて、国産の厳選された品を使っているそう。2年間に14回もの試作を繰り返してようやく完成にいたったというビーフシチュー。食べ終わると頭から足先までぽかぽかになっていました。

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菅井かおるさん
(食と暮らしを楽しむ!「美食手帖」主宰)
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埼玉県出身東京都在住、高校生と中学生のママ。大学在学中より華道・池坊(師範免許取得)、茶道・裏千家を学ぶ。金融機関退社後ジャパンホームベーキングスクール、辻クッキングスクール、長沼静きもの学院等で学ぶ。数年前にプリザーブドフラワー&生花アレンジメントのディプロマを取得。「食を楽しむことが生活を楽しむことにつながる」がモットー。調理師免許を持つ母の影響もあり、歳を重ねるごとに食への執着は増すばかり…
[ウェブサイト]:美食手帖

[近況報告]
先月山梨県の一宮で、「紅博桃」という、甘くて希少な品種の桃に出会いました。今年は暑さで、早く収穫時期を迎えたそう。桃の品種は目まぐるしく変わるので、これもタイミング。桃との出会いも一期一会のようですね。
(2018.08.21)

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