
愛らしすぎる“ふわふわ”に思わず胸キュン!福を呼ぶ縁起物のモダンな和菓子
ひとたび目が合えば、なんと愛らしい……!と思わず笑顔になってしまうこのお菓子。ふっくら、ころんとしたすずめ達が箱の中に並んでいる様子は、寒い季節に枝にとまって羽をふくらませ、身を寄せ合っている姿を思わせます。
そんな様子を称した「ふくらすずめ」という言葉は、「福良雀」や「福来雀」とも書かれ、「厄をついばむ」とも考えられる縁起の良いモチーフ。新年や新たな門出のお祝いにぴったりです。
富山市の和菓子店「光春(こうしゅん)」さんは、2011年に、注文和菓子店として碓井千春さんが創業。2019年より、京都の専門学校や老舗和菓子店で学んだ娘さんの光さんが戻られ、共に菓子作りをされています。
こちらは、光さんが創作したオリジナルのお菓子で、お店の新たな代表銘菓。ふわふわの羽二重生地の中に、富山県魚津のりんご栽培地「加積(かづみ)」産の紅玉りんごを使ったりんごさつまいも餡入り。
羽二重の餅生地はやや厚めで、何とも言えず心地よい弾力も楽しめ、中の餡は、名前どおり初恋を思わせる、ぎゅっと凝縮されたりんご果汁の甘酸っぱさと、ほっこりしたさつまいものやさしい甘さ。アクセントにレーズンが入っているのも思いがけず楽しい!
毎年10月頃、紅玉の季節になると登場し、2〜3月にりんごが手に入らなくなると休売するので、季節限定の味をお見逃しなく。
煎茶や抹茶とももちろん好相性ですが、頭や頬にうっすらとはかれているのはシナモンパウダーで、上品な香りでりんごとさつまいもとの相性も抜群。紅茶ともよく合うモダンな味にまとまっています。このすずめ達、初恋の予感にほんのり頬を染めているのかも……と思うと、いっそう可愛らしいですね。
伝統的な製法を用いつつ、和菓子の世界に新風を吹き込む感性と意欲が評価され、2025年初夏に開催された「全国菓子大博覧会」では優秀金菓賞を受賞しています。
私が碓井さんと出会ったのは、富山県で開催されたお菓子のコンテスト「BEST OF TOYAMA SWEETS」で審査員を務めた際でした。2024年の第4回大会でグランプリを受賞したのが、光さんがこの「初恋すずめ」の兄弟分として考案した「まろやからいてふ」という作品だったのです。富山県の県鳥である「雷鳥」をかたどった羽二重生地に、富山県氷見産の梅を合わせたさつまいも餡と昆布入り。こちらもオンラインショップで注文可能なので、よかったら食べ比べてみてください。







