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平岩理緒さん(スイーツジャーナリスト)

日本の古都で継承される、ナッツとスパイスとベリーの風味豊かなオーストリア伝統菓子

 リンツァートルテ

「リンツァートルテ」は、オーストリアの北西、オーバーエスターライヒ州の州都であるリンツ生まれの伝統菓子です。

ナッツとスパイス入りの生地に赤スグリのジャムを挟んで焼き上げたもので、国境を接するドイツや、文化圏の近いフランスのアルザス地方にもこの系統を引くお菓子が伝わり、現地で愛されている味です。

「ホーフベッカライ エーデッガー・タックス」は、ウィーンに次ぐオーストリア第二の都市・古都グラーツで最古のベーカリー。公の記録には1569年創業とありますが、14世紀には既にベーカリーとして営業していたと伝えられる老舗です。

「ホーフベッカライ」とは「王家御用達ベーカリー」のことで、1888年に、ハプスブルク帝国の皇帝からその称号を拝領しています。

そんな由緒あるベーカリーが京都の地にオープンしたのは、2020年9月のことでした。手作りの職人仕事を重んじて継承する老舗ベーカリーらしく、日本の古都になじみ、パンやお菓子を買いにくる地元のファンを増やしています。

こちらの「リンツアートルテ」は、ヘーゼルナッツとアーモンドパウダーを練り込んだ生地の中に、ラズベリーと赤スグリを合わせたミックスジャム入り。

表面は、シナモン、ナツメグ、オールスパイス、バニラがブレンドされた生地を格子状に絞ってあるため、スパイスカラーの茶色の隙間から濃い赤色のジャムが見え隠れする、見た目も美しい仕上げです。

タルトの土台のようにザクザクと歯応えがあるかと思いきや、見た目の印象よりも意外にしっとり。中の甘酸っぱいジャムと合わさって、ややソフトな食感になじんでいるのも、この店の「リンツアートルテ」の特徴と言えます。

このお菓子を厨房で実際に作っているのは、オーストリアの名店「オーバーラー」や「L. ハイナー」などで修業しドイツの製菓店で製菓チーフを務めるなど、現地のお菓子やパンをよくご存知でいらっしゃる野澤孝彦シェフ。

オーストリアきっての老舗ベーカリーも、野澤シェフだからこそ安心してレシピを託し、お店を任せることが出来たのですね。

王家御用達店ならではの、双頭の鷲をモチーフとした紋章のロゴが映えるギフトボックス入り。

中には、オーストリア国旗のカラーである赤と白2色のリボンをかけられた「リンツァートルテ」が収まっていて、格調高い雰囲気が漂います。贈り物としてもぴったりですし、自分へのご褒美として、特別な日に合わせて注文したい品です。

冷凍で届き、そのまま2週間保存可能ですが、食べる前には解凍し、常温に戻してから召し上がってください。軽く温めてもスパイスやジャムのフルーツの香りが立つのですが、加熱すると、粉糖を振った飾りの部分がとけてしまいます。

それでも私自身は、特に秋冬シーズンにいただくならば、ほんのり温かい状態で、立ちのぼる香りを楽しむのがより好きです。気になる方はお試しください。温かい紅茶やコーヒーと共に、優雅なティータイムを楽しめます。

平岩理緒さん(スイーツジャーナリスト)

スイーツ情報WEB「幸せのケーキ共和国」主宰。スイーツジャーナリストとして全国銘菓に精通し、TV・雑誌等各メディアで発信。「All About」スイーツガイドも務める。イベント企画や司会、企業や自治体のスイーツ開発など幅広く活動。セミナーや製菓系学校での講師も務める。TVチャンピオン「デパ地下グルメ選手権」優勝。著書に『東京最高のパティスリー』(ぴあ)、『まんぷく東京 レアもの絶品スイーツ』(KADOKAWA)等。『厳選スイーツ手帳』・『厳選ショコラ手帖』(世界文化社)を監修。

[ウェブサイト] 幸せのケーキ共和国
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『まんぷく東京 レアもの絶品スイーツ』&『東京最高のパティスリー』
監修本『厳選スイーツ手帖』(世界文化社)
監修本『厳選ショコラ手帖』(世界文化社)
「おいしいマルシェ」(「人気店の定番スイーツ」vol.65)
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