青木たかこさん(パンとパン屋さんのガイド「パンスタ」編集長)のおすすめ!

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京都の料亭が作り出す「和」を極めた食パン型のあんぱん

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今日1日がどんな日になるかは、朝食で決まる気がします。
なので朝食にはこだわりたいですよね。私は1日の元気をチャージするためにも、甘いトーストをおすすめします。

今回おすすめするのは、安政三年(1856年)創業の京都で160年続く料亭が作り出す、下鴨茶寮の「料亭のあんぱん」です。

私が最初にこのパンに出会ったのは、百貨店の催事でした。京都の料亭が作るあんぱんというコンセプトに惹かれ購入いたしました。頂いてみると、上品な餡の甘さと、シンプルなパン生地の組み合わせのバランスが絶妙で、その後、もう一度食べたくなりお取り寄せをいたしました。

「料亭のあんぱん」は、もともと料亭のお客様への手土産のために作られていた非売品で、「家族には高級料亭で食事したことは秘密にしておきたい」というお客様の事情から生まれたそうです。
その後、料亭が作るあんぱんということで人気を博し、商品化に至ったという面白い経緯を持ちます。

素敵な風呂敷包みの箱の中には、あんぱんのはじまりについて書かれた紙も入っています。「茶寮にお越しのお客様に、明日の朝のお愉しみに・・・と差し上げていたお土産でした。」と。

そんな料亭のご主人の御心遣いが詰まったパンは、お世話になった特別な方への贈り物としてもぴったりだと思います。

「料亭のあんぱん」は、京都の料亭が作り出すだけあって、素材面でも「和」が込められています。
餡には上質な丹波大納言が使用されており、甘過ぎずさらりとしながらも、小豆の美味しさをしっかりと感じられます。パン生地は、酒種で仕込まれており、餡との相性も良く、しっとりふんわりとした食感が楽しめます。

通常、チョコレートなどを巻き込んだパンは、縦型の巻き込みが多くみうけられますが、「料亭のあんぱん」では、餡が横に巻き込まれています。
そのため、縦にスライスする食パンの断面には餡が渦状に広がり、どこを齧っても餡とパン生地のバランスがほど良いまま味わえます。味の均一さが保たれるよう計算されているあたりに大変感心いたします。

食べ方は、できるだけ厚めにスライスしてください。
そして、トースターで表面に焼き色が付くぐらいしっかりとトーストし、そのままでももちろん美味しいですが、食べるタイミングにバターを多めにのせていただくと、さらに美味しくいただけます。

粒あんが美しい渦状に巻き込まれているので、心地よい甘さで1日の元気を与えてくれます。
コーヒーとも合いますが、大きめのコップに牛乳を入れて一緒にいただくのもおすすめです。ごくごく、パクパクとなんだか、子供のように夢中になって一気に食べてしまします。

上質の材料を使った「料亭のあんぱん」から、歴史と革新のなかでいまも輝き続ける下鴨茶寮の素晴らしさが感じられます。

ぜひ一度、味わってみては如何でしょうか?

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青木たかこさん
(パンとパン屋さんのガイド「パンスタ」編集長)
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パンとパン屋さんのガイドサイト「パンスタ」編集長、パン女子会「マニアックデパン」主宰。大手食品メーカーのマーケティング、パン屋の商品開発アドバイジング、百貨店等でのイベント企画・運営サポート、記事寄稿など、パンに関わる企業サービスを幅広く展開。カルチャーセンターでの講師やイベントの司会なども務める。
[ウェブサイト]:パンスタ / 公式facebook / 公式twitter / ブログ / 「パン・オブ・ザ・イヤー 2015」

[近況報告]
私の今年のテーマは「ソウルパン」。ソウルフードのパンという意味で、永年愛されているパン、 または風土が感じられるパンなど、郷土愛が詰まった魅惑の「ソウルパン」を探したいと思っています! (2017.1.26)

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