#おうちタピキット
Tapista（タピスタ）

ここ数年大ブームのタピオカですが、実は私、カラオケ屋さんでしかタピオカミルクティーを飲んだことがなくて、ミルクティーは美味しいけど、タピオカが最後にグラスの底に残るし、タピオカだけ食べても味がなくて美味しくないし、タピオカってこんなものか……と思っていたので、どうしてたくさんの人がタピオカ屋さんにわざわざ行列を作るのかわからなかったのです。それに、飲食店の覆面調査の対象のお店の中に某タピオカ屋さんもあって、そのお店が覆面調査員のを20代と30代の女性限定で指定していたので、タピオカ屋さんには若い女性しか行っちゃいけないと思って、お店に並ぶ勇気は出せませんでした。でも、このセットなら、タピオカ専門店の味が家で試せる！と思って到着を楽しみに待っていました。
セットの中身は、タピオカ、タピオカの下ごしらえにひつようなブラウンシュガーや黒蜜、プレミアムミルクティー、宇治抹茶ラテ、厳選黒蜜ミルクの3種類を作る材料が2セットずつ、お店のロゴの入ったプラスチックのカップ、蓋、コースター、ストロー、レシピです。こちらで用意する材料は牛乳と水くらいなので、届いたらすぐに作り始めることができるのがいいなと思いました。というより、どのレシピもとても美味しそうなので早く作りたい！(笑)
タピオカのレシピにはお鍋で作るお店の味に近い本格派でオススメというお鍋バージョンのレシピと、手軽で簡単という炊飯器バージョンの2種類のレシピが載っていたんですけど、お鍋バージョンの方は60分ほぼお鍋につきっきりでないといけないのと、完成したタピオカは3時間以内に食べなければならないということで、炊飯器に任せている間他のこともできるし、作って保温開始から10時間は美味しく食べられるという炊飯器バージョンのレシピを選択して、レシピ通りに作りました。が、ここで、事件発生！炊飯器が鳴って蓋を開けると、タピオカのほとんどが溶けてくっついて、黒糖わらび餅のような状態に！美味しそうだけど、菜箸でほぐそうとしてもなかなか上手くゆかないし、これはストローでは吸えないな……と思ったのですが、こんなアクシデントがあるのも、手作りならではの楽しみでもあります。
気を取り直して、まずはミルクティーから作りました。熱湯の量が100ccでちょっと多めではあるので、完成したミルクティーは氷を入れてもやや温いのですが、濃厚なアッサムティーのミルクティーは香りもよくてとても美味しいです！付属のカップに対してかなり贅沢な量の茶葉だったからでしょう。そして、くっついてしまってはいますが、タピオカも一緒に口に含むと、今まで私が知っていたタピオカではない！完全に別物でした。説明には生タピオカと書いてあったけど、本当に、もちもちプルプルで、噛めば噛むほど優しい甘さが口の中に広がって、上質な和菓子をいただいているかのよう。ミルクティーともとても合います。生まれて初めて、タピオカってこんなに美味しかったのか！(くっついてるけど)と思いました。
次は、厳選黒蜜ミルクです。これは3種類の中で牛乳をいちばん多く使うレシピで400cc入れます。レシピ通りに黒蜜をカップに垂らしながら塗ろうとしたんですが、これが難しい！牛乳を注ぐと黒蜜はほとんど混ざっちゃいました。でも、味は、本当に美味しいです！黒糖だからコクもあるんだけどすごくまろやかで上品な味わい。牛乳と黒糖はこんなに相性がいいのか！という新発見ができました。
最後は宇治抹茶ラテ。これが3種類の中ではちょっと手間がかかります。耐熱のカップに宇治抹茶を入れて熱湯を注いで混ぜて氷で冷やす工程と、タピオカとシロップ牛乳を付属のカップに入れて氷を入れる工程があり、最後に冷やしておいた宇治抹茶をゆっくり注いだらレシピに載っている写真のように綺麗に2層に分かれるものだと思いながら作ったのですが、ほとんど抹茶が牛乳に混ざっちゃいました。でも、味はとても美味！抹茶のほのかな渋みもあるし、濃厚で、甘くてもちもちしたタピオカとの相性がいちばん良かったように思います。口の中が、ちょっと高級な甘味処で抹茶と和菓子をいただいた時のような満足感です。
また、プラスチックのカップやストローは一見ごみになるからもったいないような気もするんだけど、洗いものをしなくていいのは楽ですし、家にいながらお店に行った気分が味わえるポイントだと思いました。
振り返ってみると、タピオカを作るのは何故か失敗してしまったのですが、自分で作ることにより、タピオカのお店の人たちの技術はすごいんだな！と気づくこともできましたし、タピオカ、こんなに砂糖を入れるのか！というのも自分で作ってみたからわかったことですし、何より、箱を開けてから作って実食するまでの時間がとても楽しくて、このセットのモニターができて本当によかったなあと思います。
今度は鍋で作る方にもチャレンジしてみて、タピオカがくっついてしまわないようにリベンジしたいですし、私ひとりでも充分楽しめるけれど、プレゼントにしたらとても喜ばれるセットなのではないかと思いました。私よりさらに年上でタピオカ屋さんになど行ったことがない両親や、料理の好きな友達にもぜひ贈りたいです。

タピオカが6食分すべて1袋に入っているので、少人数の家庭のことも考えて2袋に分けてもいいのかなという気はしました。鍋で茹でたタピオカを冷凍保存できるというのは電子レンジがある家庭にはありがたいですが、電子レンジがない家庭だと自然解凍だけで大丈夫かな？というのも気になりました。