初代シベリアロール
とげぬき福寿庵

「シベリア」と聞くと「昭和のムードが漂う懐かしいお菓子」というイメージがまず浮かびますが、シベリア菓子専門店が作ったこの「初代シベリアロール」は、そんな先入観を見事に打ち壊してくれる全く新しいタイプのスイーツでした。

甘～くしっとり（べっとりした感じといってもいいかな）したカステラの生地に、あんこというより羊羹のような餡が挟まれていたのが昔のシベリア。でも、この新しいシベリアは柔らかいカステラにクリームのようなあんこが包まれているのです。
そっと口に含むとカステラ生地は程よくふんわりとして甘さは控えめ、中のこしあんはトロリとして舌触りがよく、底のほうにかすかな塩味もあり、それがなんとも言えない味わい深さを醸し出しています。
嬉しいのは、こしあんがたっぷりなこと。その量はカステラ生地からはみ出すほどで、あんこ好きにはたまりません。
思いついてイチゴを添えてみたところ、これが絶妙のマッチング。これからの季節、冷蔵庫でよ～く冷やして食べるとより一層美味しくいただけるかもですよ。