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花房美香の「晴れ、ときどきお取り寄せ」。
中国一人旅・飲茶編3

旅日記のはずが、なぜか食べ物日記続き。けれど、「食は広州に在り」のお土地柄。パート3を続けます♪

さて、見知らぬ街歩きは本当に楽しかったです。賑やかな表通りからちょっと脇の路地をのぞくと、こんな感じ。

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石畳。ひしめく軒先。孫の子守をする、おじいちゃん、おばあちゃん。はためく洗濯物。丼ゴハンを一人立ったまま食べる人…。いつもの営み、いつもの時間がゆっくり流れています。

日本と違うなと気がついたのは、ケーキ屋さんの少なさ。やっとみつけたケーキ屋さんも、商品の種類はかなり少なく、 チーズケーキは大きな小判型(写真が暗くてごめんなさい!)。試してみたら、スポンジケーキ風。う〜ん。チーズはどこ(笑)?。他のデコレーションケーキも、なぜか飴細工風のデザイン。これもお国柄でしょうか。

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飲茶に戻りましょう。ある日の朝食「魚のお粥」をご紹介。中華揚げパンの油条、玉子焼きの細切り、青ねぎ、ナッツのトッピング付きで8元(約142円)。

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ある日のお昼は、創業120年近い下町の老舗飲茶屋さんにて。

■蓮香楼

広州市第十甫路67号

ここは店名に蓮の字が入っているように、蓮料理で有名なお店。なぜ蓮かというと、ここ広州近辺は水辺が多く、蓮やクワイなどが地元料理の食材なのです。いわばお袋の味。広東料理というと高級料理のイメージが強いですが、地元の人々が毎日アワビやフカヒレを食べるわけもなく(笑)。普通の人々は、そういうものを食べてるのですねぇ。

とはいえ、せっかくなのでちょっとお高い名物料理「蓮根のアワビソースがけ」を注文。これは、蓮根の節の中に、緑豆をみっちり詰めて蒸し上げ、アワビの出しがきいた醤油餡を絡めて食べるもの。緑豆が栗のように甘くほっくほく。アワビソースもあっさりしながらコクがあって、一皿しっかり完食。

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デザートには、これまた名物「蓮の実饅頭」。夕陽色をしたほんのり甘い蓮の実餡に、ガチョウの卵の黄身入り饅頭。 この餡のじんわりとした滋味、塩味がちょっと効いた黄身のコク、ふっかふかの饅頭の皮が三位一体のおいしさ。 もう感涙でした。思わず3個、またしても完食〜。

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名物点心料理の「タニシの煮込み」が季節はずれで食べられなかったのですが、もう満腹。これ以上はムリだったので、神様の配慮だったのかも。

一人旅はほとほと量が食べられない。それだけがちょっと残念ですね〜!!

2007.5.23
中国一人旅・飲茶編2

飲茶編2でご紹介するのは、二日目に行った広州市内の人造湖「流花湖公園」内にある、しっとりとした飲茶楼。

■「流花茶膳坊」 (住所不明)

この「流花湖公園」は、かなりの広さの水と森のオアシス。大都会のど真ん中とは思えないほど。ほとりには、何軒もの広東料理屋さん(下写真)や茶坊、飲茶楼などが点在しています。

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みな、いくつかある公園の門のすぐ中に建っていたり、遠いお店はお店の人が立ってて案内をしてくれるシステムです。この公園は有料なので、お店のお客さんは入園料を払わずにお店に行けるよう、そうなっているようでした。

でも、そんなことは露知らず。私は入園料を払って入り、どこにあるのかわからない「流花茶膳坊」めざし、湖の周りをてくてく。ほぼぐる〜っとお散歩しちゃいました。なかなかお店はないし、警官に聞いても要領を得ないし(笑)。ちょっとトホホモードになったとき、ようやく目指すお店を発見!しかし、あまりにその佇まいがステキで、今までの疲れも一気に吹き飛びました〜。

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お店の中は、賑やかな大広間やちょっとした個室、庭に面した二人席、そして水辺のテラス席とバリエーション豊か。どこも中国らしい絵になる雰囲気で、ほんとにうっとり。ちょっと待てばテラス席が空くから、とお店の人が言ってくれたので、私は運良く水辺のテラス席をゲット。

もちろん、回りは地元の人ばかりです(不思議と日本人観光客は皆無)。みな、思い思いに飲茶しながら、トランプして楽しむ男性グループや笑いの絶えない家族連れ、寄り添う恋人同士と楽しそう。私は私で涼風に吹かれながら、しばし読書のひととき…(自分撮りにトライw)。

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さて、肝心の飲茶! 幸運なことに、一個ずつの7個入り飲茶セットがあったので、文句なしにそれを注文。ラインナップは、エビと魚団子のゴマ緑茶衣揚げ、薬膳食材のトッピングが美しいエビ蒸餃子、菊花茶風味のカスタードクリーム揚げ春巻、ライチとプーアル茶のゼリーなどなど。

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実はこのお店、店名に「茶」の字が入っているのにはワケがあったのです。すべてのお料理に中国茶使用。だから、お茶の風味が引き立つよう、どれもこれもあっさり味。これって、いくらでも食べられる恐るべき飲茶でした!

結局、そのあまりの居心地のよさに、ランチ後近くの博物館に行く予定を急遽変更。なんと!お茶も2回も頼み直し、夜まで居ついてしまいました。一人旅なんだもの、好きに過ごせばいいや。おかげで、あと他にも食べることができてほんとに幸せでした。食べたのは、八宝粥(蓮の実やはと麦、黒米、小豆などの雑穀お汁粉)、ほかほか小龍包、菜の花炒めののった平打ち米麺。え、食べ過ぎ?

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旅で訪れた土地で、一つでも気に入った場所が見つかればいい。

いつもそういう目で旅をする私にとって、このお店はまさしくそんな場所でした。広州に来てよかったな。そう思いながらお店を出れば、もう外は宵闇、ボンボリが赤く輝いて。幸せな気持ちで夜道を帰った二日目でした。

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2007.5.21
中国一人旅・飲茶編1

ゴールデンウィークに中国・広州に行ってきました。 久しぶりの一人旅だったので、ドキドキわくわく。中国語もわからなければ、英語すらほぼ通じない中国で、どんな旅になったのやら。まずは、ゴハン編からスタート!!

朝成田を立った飛行機は、昼にはもう広州へ。 広州は香港のすぐ北にある、華南省の省都です。別名「花城」。気候が温暖で年中花が絶えないからなのだとか。『食は広州にあり』–広東料理の本場としても有名ですよね。ま、今回の旅、目的はあってないが如しなので、毎食おいしいものを絶対食べるぞ〜!そう心に決めて空港に降り立ちました。

昼過ぎに空港を出て、リムジンバスでホテルへ。無事にチェックインして部屋でちょっと横になったら、前夜あまり寝ないで飛行機に乗ったせいか、すぐバタンキュー。ふと目覚めたら、夜の9時です! ありゃー、もしかして夜ゴハン食べ損ねちゃう〜と慌てて飛び起き、ネットで検索。そこで、夜遅くまでやってるおいしい飲茶屋さん情報をみつけて、その夜はそこに即決定!店名と住所をメモして、それをタクシーの運転手さんに手渡し。で、まずはタクシーで夜の広州にGO〜!

■「金濛焼鵞海鮮酒家」 五羊新城寺右新馬路2号

きらびやかな電飾が目立つ、でもごく普通のレストランでした。ネットの情報通り、9時半に着いたにしてはまだまだお店は営業中。店内は地元の人と、一部欧米人で大賑わい。お店の人は予想したとおり、まったく英語が話せず…。でも、そんなことにめげてては美味しいものにはありつけません!「ニーハオ」だけはにっこり笑顔で言って、あとは指で一人と伝え、席に。

そこで、最初の失敗です! 「◎△■ヤム◎ァ〜」と聞いてくるボーイさん。私は「飲茶を頼みますか?」と聞かれたんだと思い込み、「イエース!」と喜んで返事。そしたら、お茶が出てきて、メニューを渡されました。むろんがっつり中国語メニュー。が、知っている限りの中国語の料理名を必死に探し、4品指差しオーダー。

さて、なにが失敗だったかというと…。 そのボーイさんが最初に言った「◎△■ヤム◎ァ〜」。後々よくわかったのですが「お茶は何にしますか?」と聞いて来たのですね。香港にも行ったことのない私にとって、よくよく考えれば初の中国の飲茶屋さん。飲茶屋さんって、まずはお茶を選んで、それから料理を選ぶ。そういうシステムだったのね。

けど、ボーイさんは「こりゃだめだ…」とでも思ったのでしょう。私にはす〜っと香り高い「菊花茶」を持ってきてくれたのでした。あはは。ありがとう。

で、頼んだのはこちら。 水晶蝦餃皇(エビ蒸し餃子)、高湯小龍包(おなじみ小龍包)、古法馬拉ガオ(蒸しパン)。

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●頭排骨飯(●は出ない漢字。スペアリブのっけご飯)。 IMG_0986.jpg

最初の三つは小さな蒸篭入り。アッツアツのほっかほか。ほわっと立ち上る湯気に包まれて、一人で初めて食事に来た緊張もゆるゆる〜ってほどけてゆきました。湯気マジックって、ほんとに素敵〜♪そして、お味はどれも、おいし〜い!●頭排骨飯の排骨とはスペアリブのことですが、甘辛く煮こんだ鶏の足付き。思わず両方ともしゃぶって堪能!余力があれば、デザートも…。狙ってたのに、さすがに完食したらギブアップ。一人旅だと、いろいろ頼めないってことも、この食事で痛感でした。

けれど、ともかく食いっぱぐれないし、一人でも美味しいものは食べられるとわかったので一安心。ごきげんで帰った、初日の夜!

(続く)

2007.5.18
小さなティータイム

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お久しぶりです!ちょっと日々に追われていたら、あっというまに間があいてしまいました。いけない、いけない…。

さて。改めまして。今日も暖かかったですね〜。 さすがにゴールデンウィークも過ぎると、風は初夏、日差しはもうどこか夏!

そんな午後、小さなテラス(我が家はマンション一階なのでベランダではなくテラスなのです)に籐イスを出して、ティータイムを過ごしてみました。

どんなに忙しくても、仕事の締切りに追われていても、家にいる時は必ず3時にお茶を淹れる。それが私のルールなのですが、今日はテラスで一息。ふう。

お茶を淹れる、といっても、季節やその時の気分次第。ただ、そのままというよりも、なにかを足したり、ミックスしたりするのが私は大好きです。コーヒーにフレイバーや洋酒をたらしてみる。寒いとスパイスを利かせたチャイだったり、フレッシュハーブティーにいろいろな種類のハチミツを試したり。今日は暑かったので、昼から“氷出し”しておいたジャスミンティーを。あとは、ちょっとしたもの(甘栗)に、読みかけの本を一冊…。

そうして、たった5分でも、目の前のことから離れてみる。すると、夢中になってると気がつかないことにふと気がついたり、アイディアを思いついたり。もちろん、パソコンで酷使している目の休養も兼ねて…。自宅での仕事が多い私にとっては、こういうルールでもないとなかなか区切りがつかないというのもあります。で、ある時から始めたルールですが。

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そして今。うちのテラスでは、ずっと咲いてるイエローコスモス、クリスマスローズ、パンジー、ローズマリー、ようやく咲き出したレモン、君子ラン、ゼラニウムが元気、元気。

お茶を飲んで一息ついたら、健気に咲いているこれらお花たちに、今度は幸せ気分をもらいます。葉っぱを虫に食べられたり、風で茎が折れたり。でも文句も言わず、せいいっぱい咲く花たち。あんなことやこんなこと。悩む私とは大違い(笑)。こうして、お茶とお花で小さな時間を過ごすと、いつも私はなんてちっちゃいんだろうと笑ってしまうのでした。

人間だもの。いろいろあるし、あれこれ考えたり、悩んで当たり前。でも、こんなティータイムがあれば、またがんばろうっと思える。案外人間も、シンプルで元気なものです。

2007.5.9
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