料亭の黄味しぐれ ひびき
下鴨茶寮

和菓子を食べると心が凛とする。
育児に追われる毎日で乱れまくった心を正せたら...
私の心にも、雨のあとの光が差し込んでほしい...
そんな気持ちで応募させていただき、当選の連絡をいただいた時から、とても楽しみにしていました。

予定通りに到着。
早速開けてみると、お上品な包みが大事に、丁寧に入っていました。
更にお上品な包みを開けると、包みと同じデザインの箱。
包みと箱のデザインを揃えてあり、素敵だなと感じました。
箱の中には一口サイズのお菓子が、和紙を使われたお上品な包みにひとつひとつ包装されて、丁寧に並んでいます。

お菓子は繊細で、表面のヒビには情緒があり、眺めていると呼吸が整う様な、そんな感覚です。
一口で食べると抹茶の風味とクルミの食感がなんとも言えない。
ふんわりしたなかに、クルミのサクサクがくせになります。
職人さんが手作業で仕上げられたこの繊細なお菓子は、一口で食べるのは勿体無いと思ってしまうくらい、ゆっくりと楽しみたい。
半分に切ってクルミのない所を食べると、今度は卵黄の風味もよく感じられます。

卵黄もお抹茶もクルミも、それぞれが強すぎず、はんなりと感じられます。
甘さ控えめなので、幅広く好かれるお菓子だと思います。

ほうじ茶が好きで、京都のほうじ茶と一緒にいただきましたが、相性抜群。
雨のあとの光が差し込んだ雲のように、乱れた心がすぅーっと落ち着きました。

奥が深い、情緒のあるお菓子からは、美味しいだけじゃない何かを感じることができます。

個包装の包みが開けにくいです。切り込みはありますが、力を入れてもなかなか開きません。繊細なお菓子なので、開けやすい方がお菓子の形も崩れる心配もなくいいかと思います。