黄金の鯖寿司＜上＞
柚子香

我が家は三人家族（割と少食な夫、私、最近よく食べるようになってきた10歳の息子）で、今回ハーフサイズ（１本）の鯖寿司をいただきました。
量としてはちょうど良かったです。夕食に頂きました。
鯖寿司のお供には、茶碗蒸し、温かいお蕎麦、揚げ物でした。
私は日本酒も、やはり相性抜群です。ついついお酒が進みます。

鯖寿司とお吸物だけなど、シンプルに味わいたい場合はハーフサイズでは足りないかもしれませんので、
お試しの自宅用としてはハーフサイズ（１本）、贈答用でしたら三人家族以上の場合は２本入りでもいいかなと思いました。


私の田舎では、幼い頃から鯖寿司をよく食べていたので、届くのが楽しみでした。
1キロ以上の脂ののった金華鯖、北海道南部の求肥昆布、魚沼産コシヒカリ、徳島の柚子酢・・・、期待せずにはいられませんでした。

開封してみると、美しい昆布に巻かれた鯖寿司。2〜3センチ幅に切っていきます。
昆布が滑るのではないか、最後のひと切れまで上手く切れるか、緊張しながら刃を入れましたが綺麗に切れました。
そして、切り口を見て感動。期待通りの肉厚で透明感のある鯖と寿司飯と昆布が美しい。
さて、お皿に盛り付けます。

お寿司が大好物な息子（回らないお寿司を月3回くらいは食べる下の肥えた、嗅覚味覚に敏感な息子ですが、
予想以上に気に入った様子で、「これ、何個食べていい？」と嬉しそう。
他のものも食べたのに、このぎゅっと詰まった寿司飯の鯖寿司を息子はよく食べました。

黄金の鯖寿司、その名の通り、鯖と昆布、酢、コシヒカリ、絶妙なハーモニーを奏でています。
肉厚な鯖はやわらかく臭みがなくフレッシュ感がたっぷり、ほのかに香る柚子酢が爽やかです。
昆布も美味しい。我が家では毎日北海道の昆布を使いますが、この昆布が本当に美味しい。
贅沢に巻かれた高級昆布も口に残ることなく、鯖と昆布とご飯が最後に同時に口の中で溶けます。

お酢もまろやかで優しく、調味料も素材の良さを邪魔しないようにシンプルで最低限の、
絶妙な調和がなされているのだなと感じました。

本当に美味しかったです。
人が集まる時にお出ししても喜ばれ、食の会話が弾むのではないかと思います。
料理人の方の丁寧で繊細な感覚と想いが伝わってくる逸品です。

鯖寿司通の方も、鯖寿司を召し上がったことのない方も、一度食べてみて欲しい、そんな一品でした。

我が家は届いた翌日にいただきました。少しご飯が硬く感じられるように思いましたが、
元々かためなのか、ご飯がぎゅ～っと詰まっているからなのか、それが少し気になりました。やはり届いたその日にいただけばよかったかなと思います。