菅井かおるさん(食と暮らしを楽しむ!「美食手帖」主宰)のおすすめ!

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和くるみを練り入れシュー生地でサンドしたリッチな羽二重餅

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若い頃に茶道を少し習っていました。毎年初めに初釜の茶事があり、そのとき使われるお菓子は花びら餅に決まっていました。ほんのりピンク色に染まった味噌あんとやわらかく炊いた一本のゴボウを、まっ白な羽二重餅ではさむように包んだ、とても上品なお菓子でした。艶やかな新年の雰囲気に合う特別感で、より一層花びら餅のおいしさが印象に残りました。

白くきめ細かいすべすべのお肌を、羽二重肌と呼ぶそうですね。羽二重餅は、まさに生まれたての赤ちゃんの肌みたいに、弾むようにやわらかいお餅です。福井の名産品である絹織物、羽二重織の質感を和菓子で表現したとも言われていますが、しなやかで手ざわりのよいところが似ていますね。シンプルで、もち米の甘みがストレートに伝わるお餅です。

ある日夫から携帯に「これ食べる?」というメッセージと共に、一枚の写真が送られてきました。小さな四角い和菓子らしきお菓子の包みには、「羽二重くるみ」と書かれていました。考えてみると、福井県の和菓子屋さんの銘菓であることを思い出しました。「いつか食べてみたいな」と思っていたのですが、なかなか機会がなかったのです。すぐさま、「食べる!」と夫に返信。会社のどなたかのお土産でいただき、周りの方の評判がとてもいいのを見て、「持って帰ろうかな…」と思ったそうです。

「羽二重くるみ」は、羽二重餅にくるみを練り入れバターが香るシュー生地で2層にサンドした、独創的なお菓子です。くるみは風味のよい和くるみで、丁寧に渋皮をむき甘く煮てあります。もっちりとした歯ごたえのお餅の中に、香ばしさあふれるくるみのカリッとした食感が、心地いいアクセントになっています。しっとりしたシュー生地は歯切れよく、お餅の粘りを包み込んで食べやすくしています。また、くるみの油分はシュー生地のバターと調和して、一体感を生んでいます。バターと卵のまろやかさに包まれた、もちもちしたやわらかいお餅と時折り香るくるみのコラボレーションは、和菓子の新しい形に思えます。日持ちは常温で5日ほど、贈り物にもいいですね。

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菅井かおるさん
(食と暮らしを楽しむ!「美食手帖」主宰)
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埼玉県出身東京都在住、高校生と中学生のママ。大学在学中より華道・池坊(師範免許取得)、茶道・裏千家を学ぶ。金融機関退社後ジャパンホームベーキングスクール、辻クッキングスクール、長沼静きもの学院等で学ぶ。数年前にプリザーブドフラワー&生花アレンジメントのディプロマを取得。「食を楽しむことが生活を楽しむことにつながる」がモットー。調理師免許を持つ母の影響もあり、歳を重ねるごとに食への執着は増すばかり…
[ウェブサイト]:美食手帖

[近況報告]
最近18年間乗った車と12年間乗った車を、同時期に手放しました。子供が巣立つのを見送るときってこんな気持ち…?みたいな気持ちでした。今は最新のテクノロジーを装備した車に、勝手が分からず悪戦苦闘しています。
(17.10.25)

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