家伝 子持ち鮎のうま煮
竹茂楼

まず、外箱の包装から料亭のこだわりを感じることができます。期待に胸を膨らませながら箱を開けると、なんとまあ、見たこともないようにパンパンにおなかの膨れた鮎が5匹おごそかに横たわっていました。今までこんなにまん丸の子持ち鮎は食べたことがありません。よくぞまあ、こんなにすごい鮎が手に入るものだと感心しました。頭から尻尾までぺろりと食べられてしまいます。おなかの卵は口の中でほろほろとほどけていきますが、けっしてぼろぼろにはならずにしっかりとしています。びっくりしたのは、鮎独特の臭みがまったくないことです。骨もまったく気になりませんし、ちょうどよい味にきちんと炊かれている職人技を感じます。たしかにお値段は安くはありませんが、一度食べたら心に残る一品だと思います。これだけの鮎にこれだけの仕事をするなら、この値段も納得です。食通の方にお手土産にされるととても品がよく、喜ばれるのではないかと思います。